「食べ物にはすべて薬効がある」という考え方があるって、知っていましたか?
食べ物をうまく組み合わせて食べることで、薬のように心身の不調を改善できるらしいのです。そして、その効果を取り入れやすいのが、なんと味噌汁! というわけで、114種類もの味噌汁を紹介しているのが、『おくすり味噌汁114』です。
とはいえ、毎回だしを取って作るのは、時間も手間もかかりますよね。そこでおすすめなのが、「味噌玉」。
味噌とかつお節と具材を合わせてラップで包めば出来上がり! あとは、器に入れて熱湯をかけ、混ぜ合わせるだけです。2~3分で出来上がる即席味噌汁ですが、侮るなかれ、おいしいです。具材を変えていろいろ試したくなるはずですよ。
著者はフードコーディネーターの大友育美さんですが、薬膳の知識を生かして、食材の効能についても触れています。せっかくなので、効能も味わいもまったく違う3種類の味噌玉をさっそく作ってみましょう。
味噌玉を作ってみよう!
基本の味噌玉 材料(1個分)
味噌…小さじ2
かつお節…2つかみ(約3g)
具材はお好みで合わせる
作り方
1 ラップを広げ、味噌をのせて広げる。
2 1の上にかつお節をのせる。
あとは、好きな具材をのせて、ラップで丸く包んでねじり、輪ゴムなどで留める。
香菜+ちくわ
香菜の独特な香りは、味噌と好相性。エスニックな味わいはクセになります。ちくわの食感と旨みも効いていますよ。血行が悪い人は、体を温める効果が期待できます。
材料(1個分)
味噌…小さじ2
かつお節…2つかみ(約3g)
香菜…3本(ざく切り)
ちくわ…1/2本(輪切り)
作り方
基本通り、ラップに味噌を広げ、かつお節をのせ、具合をのせてラップで包む。
とろろこぶ+梅肉
梅の酸味がほどよいアクセントに。とろろこぶのとろみと風味も加わり、これぞ和風!な味わいで、ほっと落ち着きます。効能は、デトックス。肥満予防にもおすすめです。
材料(1個分)
味噌…小さじ2
かつお節…2つかみ(約3g)
とろろこぶ…大さじ1
梅肉…小さじ1/2
作り方
基本通り、ラップに味噌を広げ、かつお節をのせ、具合をのせてラップで包む。
プロセスチーズ+アスパラガス
熱湯を加えると、チーズがとろっと溶けて口当たりもまろやかな洋風の味噌スープに。アスパラガスのシャキシャキ感も楽しい。水分不足を感じたらぜひ。体を潤す働きがあります。
材料(1個分)
味噌…小さじ2
かつお節…2つかみ(約3g)
グリーンアスパラガス…1本(斜め切りし、ラップに包んで電子レンジで20秒加熱し、粗熱をとる)
プロセスチーズ…1個(角切り)
作り方
基本通り、ラップに味噌を広げ、かつお節をのせ、具合をのせてラップで包む。
作った味噌玉は、冷蔵で約4日、冷凍庫で約1か月は保存可能。持ち運びも6時間程度なら可能なので、外出先で味噌汁を手軽に味わえます。
味噌玉を飲んでみよう
味噌玉1個に対し、熱湯は150~180mlが目安。だいたいお椀1杯がそのくらいの量になるので、目分量でOKです。
味噌玉のラップを外し、お椀に入れます。写真は、香菜とちくわです。
熱湯を注ぐだけ。
だいたい180mlを注ぎ終わると、こんな感じで味噌玉がふわーっと広がってきます。
食べるときは、箸でよくかき混ぜましょう。
香菜+ちくわ
とろろこぶ+梅肉
プロセスチーズ+アスパラガス
週末に作り置きしておけば、慌ただしい平日の朝でも味噌汁が味わえます。もちろん、酔って帰ったときにもいいですよ。具材だけでなく、味噌の種類を変えればいろんな味になるので、日替わりで楽しめます。たくさんの種類の味噌玉を作って、友だちと味噌玉パーティなんておもしろいかもしれません。
大友育美著『おくすり味噌汁114』ワニブックス 定価:972 円(税込)