ハッコラでも二十四節気レシピを連載している発酵ワクワク大使・鈴木大輝さんの案内で、2018年2月11日(日)に「寺田本家の蔵見学」が開催されました。発酵尽くしのツアーレポート、後半をお届けします。
発酵ワクワク大使・鈴木大輝氏と行く!寺田本家の蔵見学ワークショップレポート【前編】
千葉県神崎町、発酵の町で発酵スポットを巡る発酵ツアーへいざ出陣!
寺田本家の蔵見学ワークショップ、お楽しみの持ち寄り発酵ランチタイム
自然発酵の日本酒造りをしている「寺田本家」の蔵見学が終わった後は、皆さんお待ちかねのランチタイムです。今回は、鈴木さんも含め、参加者全員がそれぞれに発酵料理を1品ずつ持ち寄ることになっていたので、手作りの発酵料理がずらりとテーブルに並びます。
持ち寄りランチは、カンパーニュ、ピザパン、マリネ、ワダ(南インドの揚げ物)などなど
自家製の天然酵母を使ったカンパーニュやピザパン、マルイカを使ったマリネ、ワダという南インドの揚げ物など、どれもおいしそう!
寺田本家からは、ぬか漬けや酒粕を使ったグラタンが振る舞われる
寺田本家からは、自家製のぬか漬けや寺田本家のお酒『五人娘』や『発芽玄米酒 むすひ MUSUBI』に使われる酒粕を使ったグラタンなどのお料理を提供してくださいました。
発酵居酒屋5からは粕汁、鈴木大輝さんからは鮒鮨が!
さらには、「発酵居酒屋5」のスタッフの皆さんからは、ラム肉を使ったワイルドな粕汁、鈴木さんからは毎年作っているという鮒(ふな)鮓など、プロならではのひねりの効いた発酵料理も並びます。
発酵料理×日本酒のマリアージュは最高!
これらの料理に合わせるのは、もちろん寺田本家の日本酒の数々です。個性豊かな料理にもスッと馴染み、それでいてふくよかな味わいの日本酒は、ついついあれもこれもと試してみたくなります。
日本酒の常識を覆す、寺田本家の玄米の日本酒
『五人娘』は寺田本家を代表する日本酒。後ろにちらりと見えるのは、酒粕のグラタンにも使われた玄米の日本酒『発芽玄米酒 むすひ MUSUBI』です。精製すればするほどおいしいとされる日本酒の世界において、玄米の日本酒は異端児ともいえる1本です。瓶内二次発酵をしているため、微発砲で飲みやすくスイスイとすすみます。
全部飲みたくなる!個性豊かな寺田本家の日本酒たち
皆さん、お食事とお酒に舌鼓。鈴木さんと寺田さんも輪の中に入り、「この料理はどうやって作っているの?」「蔵見学であんなにオープンに見せてもらえるとは思わなかった!」などとあちこちで会話に花が咲いていました。
寺田本家の酒蔵の隣に、発酵カフェ『発酵暮らし研究所&カフェ うふふ』がオープン
食後は、寺田本家さんの売店で、日本酒はもちろん、寺田本家のノンアルコール・無農薬・無添加、100%植物性で乳酸菌が働いた発酵甘酒『マイグルト』などをお土産に買って帰りました。中には、両手いっぱいに紙袋を提げている生徒さんも。
見学した当日はお休みでしたが、寺田本家の敷地内には、2017年の秋に『発酵暮らし研究所&カフェ うふふ』もオープンしました。
麹や酒粕、地元の農家さんの野菜を使った料理やドリンクが楽しめる広々としたカフェは、ワークショップを行うこともあるそうです。内装やテーブルなどには酒蔵や木桶に使われた木材を使用しており、気取らないゆったりとした雰囲気が漂います。
庭には子供たちが遊べる木製の遊具もあり、家族でのんびりと訪れたくなるお店でした。
おがくずのパワーで芯までホカホカの「発酵浴」
発酵料理をたっぷりと堪能したあとは、希望者を募って『発酵浴いわい』さんへと移動します。発酵して熱を帯びたおがくずに入浴する発酵温浴で、国内でも数少ない施設です。
専用のウエアに着替えて、寺田本家の『マイグルト』とと水をいただき、しっかりと水分補給。その後は、砂風呂のようなおがくず風呂の中へ。寝転ぶとスタッフの方が全身におがくずをかけてくださり、あっという間におがくずに全身が埋まり、顔だけが出ている状態に。
最初の数分はじわじわと全身に汗をかく程度の暑さですが、次第に身体中がほかほかと温められ、滝のような汗をかいていくのを感じます。このまま、蒸し焼きのような状態で40分。砂から出ると、全身に汗をかき、全力でスポーツをした後のような疲労感と脱力感があります。
シャワーで汗を流して着替えると、真冬の寒さなのに、体の芯からずっとほかほかとしていて、コートもいらないほどの暖かさ。入浴直後はポーッとしていましたが、次第に気分がすっきりとし、朝からの移動の疲れも吹き飛んだ気がしました。
『道の駅 発酵の里 こうざき』で発酵食品をたっぷりお土産に
最後は「道の駅 発酵の里 こうざき」へ立ち寄ります。全国の発酵食品が約400種類も揃う、発酵食品好きにはたまらないスポットです。
寺田本家さんの日本酒や『マイグルト』ももちろん置いてありました。ここの人気商品はプライベートブランドの『神崎納豆』。強い粘りと味わいがおいしい中粒の納豆です。
併設する地元の青果が買える「道の駅 発酵の里 こうざき 新鮮市場」でさらに野菜を購入する方もいて、皆さん思い思いのお土産をたくさん買い込み、発酵を巡る1日のツアーは終了。
「楽しいことをしたい」とおっしゃる鈴木さんのおもてなしの心と、発酵のパワーを存分に楽しめる大満喫の1日でした。
2018年3月からは「みなとみらい発酵部」は三期に突入するそうです。発酵の魅力を多彩な角度から紹介してくださる鈴木さんの講座からはこの春も目が離せません。
発酵ワクワク大使・鈴木大輝氏と行く!寺田本家の蔵見学ワークショップレポート【前編】
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関連リンク
発酵居酒屋5
寺田本家
発酵暮らし研究所&カフェ うふふ
みなとみらいごはん部
みなとみらい発酵部
道の駅 発酵の里こうざき
発酵浴いわい