修善寺「竹林の径」
新しい魅力が続々!今、伊豆市が熱い!
突然ですが、伊豆と言えば、何を思い浮かべますか?温泉?海の幸?シャボテン公園?
週末旅行の定番ともいえる伊豆ですが、魅力はそれだけじゃないんです!特に、伊豆半島のまんなか、人気温泉地・修善寺や中伊豆、風光明媚な天城山を擁する伊豆市には、魅力的な新スポットや名産品が続々誕生中。改めて、その評価が高まっているんです!しかも、発酵食品との縁も深いとか…?
生まれ変わりつつある「伊豆市」の魅力について、エフエムイズのディレクター・仙座夏子さんに、お話を伺いました!
エフエムイズ ディレクターの仙座さん
アクティビティや山の幸、「新しい」伊豆の魅力
海の幸だけじゃありません!写真は新鮮な伊豆野菜
伊豆市と言えば、「伊豆の小京都」とも称される修善寺や、小説「伊豆の踊り子」の舞台になった天城など、自然豊かで風光明媚な観光地。地理的には、西に駿河湾、内陸には天城山、達磨山を擁し、海と山2つの魅力を一度に味わえます。まさに、1粒で2度美味しい!
キャニオニングやSUP(スタンドアップパドルボード)など、伊豆市はアウトドアアクティビティのメッカ
「いま、伊豆市では自然と触れ合うアクティビティが熱いんです。渓谷でのキャニオニングや駿河湾内でのSUP(スタンドアップパドルボード)…。2020年東京五輪の自転車競技会場にもなって、大規模なサイクルイベントも続々開催されているんですよ。今や伊豆市は、アウトドアアクティビティのメッカなんです」(仙座さん)
川の流れと共に渓谷を下るキャニオニング
サーフボードの上に立ち、パドルを漕ぎながら楽しむSUP(スタンドアップパドルボード)
マリンスポーツと山のスポーツ、両方が楽しめるのは、海と山の両方がある伊豆市ならでは。ということは、「食」の面でも海と山、両方の幸を味わえる…ということですよね?
山の幸も豊富な伊豆。その代表が、世界農業遺産にも指定された「山葵(わさび)」
世界農業遺産にも指定された伊豆のわさび
「伊豆と言えば海の幸、と思われがちですが山の幸も豊富。その代表が、世界農業遺産にも指定された山葵(わさび)です。伊豆市では、年間を通して収穫できるんですよ。もちろん生でもおいしいですが、わさびを発酵させた加工食品が特におすすめなんです」。
酒どころ・静岡の酒粕を贅沢に使った、わさびの発酵食品「わさび漬け」
わさびの発酵食品「わさび漬け」
山葵の発酵食品の中でも、仙座さんのおすすめは「わさび漬け」。天城山系のきれいな水で育ったわさびを発酵させた人気の名産品ですが、伊豆市のわさび漬けには、さらなるこだわりが…。
「わさびを漬ける酒粕が違うんです」。
日本酒好きの方ならご存知の通り、静岡は日本有数の酒どころ。その美味しい日本酒の酒粕を使ったわさび漬けを作っている企業が、いま支持を集めているのだそう。
美味しい日本酒から作られた酒粕で、わさびを漬け込んで作る「わさび漬け」
「中伊豆の『マルキチ』さんでは、静岡を代表する銘酒『初亀』など、美味しい日本酒から作られた酒粕で、わさびを漬けこんでいます。銘柄によってわさび漬けの味も変わるので、ぜひ味わってみてください」。
ご飯のお供としてはもちろんのこと、クリームチーズと合わせるとお酒との相性も抜群!なのだそう。
辛みが消えない「発酵」が、わさびにとってベストの加工法
「他にも、甘い味噌に刻んだわさびを練りこんた『わさび味噌』や、わさび入りの海苔佃煮『わさびのり』、わさびの新芽を三杯酢に漬け込んだ『わさびの三杯酢漬け』などもおすすめです。発酵させることでわさびの新たな魅力が引き出されます」。
わさびは、加熱すると、最大の魅力である辛みが消えてしまうため、「発酵」がベストの加工方法なんですね。
クラフトビール、ワイン、日本酒…まだまだある伊豆市の発酵食品
伊豆市には、他にも美味しい発酵食品がたくさんあります。
“最高のクラフトビール”が味わえる「ベアード・ブルワリーガーデン修善寺」
2014年、修善寺にオープンした「ベアード・ブルワリーガーデン修善寺」では、“最高のクラフトビール”との呼び声も高い沼津の『ベアードビール』のクラフトビアを味わえます。
ビール酵母の発酵の力だけで造られたベアードビールは、一般的なビールより気泡が小さく、口当たりがなめらかなのが特徴。タップルームでできたてのクラフトビールを楽しめるほか、醸造工場の見学もできます(予約優先)。
また、美しい敷地内に「キャンプ・ベアード」がオープン。木立が並ぶ緑の中に、20カ所のキャンピングスペースがあります。ハイキングやサイクリング、バードウォッチング、フィッシング、BBQなど、アウトドアの活動拠点としても最適です。
中伊豆のぶどうで造ったワインが楽しめる「中伊豆ワイナリーヒルズ」
ワイン派には、「中伊豆ワイナリーヒルズ」がおすすめ。
中伊豆のぶどうで造ったワインのテイスティングが楽しめ、地下セラーの見学も可能。ワインを醸造したあとに残るぶどうの皮や種から作るグラッパの蒸留所も併設されていて、見どころも満載です。
伊豆半島で唯一の地酒蔵元「万大醸造」
その昔、伊豆半島には数十件の酒蔵がありましたが、現在はここ「万大醸造」のみ。伊豆の蔵という特徴を生かした伊豆の地酒、伊豆のリキュールを柱とした酒造りを行ってます。「毎年冬に出る『あらばしり』のにごり酒は本当においしくて、すぐに売り切れるんですよ」(仙座さん)。
日本酒、クラフトビール、ワイン、グラッパと、お酒好き・発酵好きにはたまらないスポットがいっぱいの伊豆市ですが、お酒のお供のおススメ発酵食品は…?
天城のめぐみが詰まった「天城軍鶏(しゃも)」の生ハムやサラミ
平飼い鶏舎で育てられた「天城軍鶏」は程よい噛み応えとジューシーさが特徴
「「天城軍鶏(しゃも)」を使ったハムやサラミはいかがでしょう?飼料にわさびの葉茎を使い、ブロイラーの3倍以上の時間をかけて育てられているんですよ。噛むたびにじゅわっと広がる香りとジューシーさは、他では味わえない滋味があります」(仙座さん)。
「ふじのくに新商品セレクション」で最高金賞を受賞した『ふじやまプロシュート』
長期熟成の生ハム『ふじやまプロシュート』
こちらは伊豆市産ではないのですが、御殿場産豚肉「ふじのすそのポーク」を使ったハム・ソーセージを販売している「渡辺ハム工房」さんのプロシュートもオススメです。静岡県の農水畜産物加工品コンクール「ふじのくに新商品セレクション」で最高金賞を受賞したこのプロシュートは、うまみが口の中いっぱいに広がります。
軍鶏や豚だけじゃない!伊豆の「イズシカ肉」をご存知ですか?
伊豆市内では、シカの増えすぎによる深刻な被害対策として、年間約2,500頭以上のシカ・イノシシが捕獲されています。「捕獲した個体を無駄にせず、いただいた命を最大限に利用するため、イズシカを“食べること”が、環境への取り組みの小さな一歩となる」。このような想いのもと、伊豆市食肉加工センター「イズシカ問屋」は運営されています。狩猟後のシカが持ち込まれる「イズシカ問屋」は、公設の施設で、全国でもトップクラスの安心・安全基準を誇る設備が整っています。ここで、血抜き作業、低温熟成などが丁寧に行われるため、イズシカ肉はジビエ独特の臭みがほとんどなく、抜群においしいのです。
伊豆市では、イズシカを使ったジビエ料理が食べられるお店もたくさんあります。伊豆市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。
都内でイズシカ肉が食べられる「食堂&DELI tamaya」@茗荷谷
今すぐにイズシカ肉が食べたい!でもすぐには伊豆に足を運べない…という方は、都内でイズシカ肉が食べられる「食堂&DELI tamaya」へ。西伊豆産の食材を使った洋食と、酒屋直営ならではの豊富なワインとアルコールを取り揃えている同店では、西伊豆産のイズシカ肉を販売する「イズシカ屋」から仕入れたイズシカ肉のメニューが随時提供されています。「イズシカ屋」も、もちろん「イズシカ問屋」で熟成加工されたイズシカ肉を取り扱っています。
シカ肉のロースト
シカ肉のロースト ¥1850(税抜)
シカ肉の煮込み
シカ肉の煮込み ¥1580(税抜)
シカ肉の餃子
シカ肉の餃子 ¥650(税抜)
早めの夏休みは伊豆市へGO!
アウトドアアクティビティと発酵食という新たな魅力が加わった伊豆市。訪れるならいつがベストシーズン?
「ハイシーズンは夏ですが、比較的混み合わない7月初旬や9月の初旬がおすすめですね」(仙座さん)。
6月下旬までは修善寺温泉や天城温泉郷でホタルも
また、6月下旬までは修善寺温泉や天城温泉郷でホタルを見ることもできるそう。車でも電車でも、都心から約2時間。少し早めの夏休みには伊豆市に足を延ばしてみては?
関連URL
エフエムイズ
マルキチ:住所:〒410-2518 静岡県伊豆市姫之湯190 TEL:0558-83-0210
ベアード・ブルワリーガーデン修善寺
中伊豆ワイナリーヒルズ
万大醸造
天城軍鶏
渡辺ハム工房
イズシカ問屋
伊豆市役所観光商工課
食堂&DELI tamaya
イズシカ屋