冬至:かぼちゃと小豆のいとこ煮 醤油麹みたらしあんかけ│発酵ワクワク大使の二十四節気レシピ

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東京・表参道にある、発酵をテーマにした居酒屋「発酵居酒屋5(ゴ)」の料理長を務める発酵料理人であり、“発酵わくわく大使”として発酵文化を伝える活動を行っている鈴木大輝さんによる二十四節気に沿った発酵料理のレシピをご紹介します。

今回のレシピ、『かぼちゃと小豆のいとこ煮 醤油麹みたらしあんかけ』は、12月22日(土)の「冬至(とうじ)」からの先付けとして「発酵居酒屋5」さんで召し上がることができます! ぜひ足を運んでみてくださいね!

✔冬至は6時、夏至は12時…。時計の逆回りで二十四節気を覚えよう!
冬至:発酵ワクワク大使の二十四節気のお話


ゆずやかぼちゃの鮮やかな黄色が食卓を彩る冬至

カボチャとゆず

冬至の頃になりますと、紅葉していた葉もすっかり落ち、色が失われ、街ゆく人々の衣服も白黒モノトーンの風合いが増えていきます。
その分、イルミネーションやサンタさん、女性の装いは鮮やかな色彩で、街を明るくしてくれますね。

食卓では、ゆずやかぼちゃの鮮やかな黄色が彩ってくれます。
柚子湯に入ることで、柚子の香気で邪気を払い体を温めます。

冬至に食べる「かぼちゃと小豆のいとこ煮」

かぼちゃと小豆

奈良などでは、かぼちゃと小豆のいとこ煮という郷土食を冬至に食べる風習があります。
実野菜と豆、兄弟のようではありませんが、ほくほくとした食感が、いとこのように似ているところから名付けられたのでしょうか。

忘年会で飲みづかれた体には、かぼちゃの甘みと食物繊維が胃腸の働きを良くしてくれます。
あずきも腎を補う食べ物としてとても優れています。

「かぼちゃと小豆のいとこ煮」が余ったら、カレーやスープにしてもおいしい

野菜たっぷりスープカレー

今回のレシピでは、いとこ煮自体には味付けをせずに、醤油麹を使ってみたらし餡を作ります。
お正月のお餅用にみたらし餡を常備しておくのもいいですね。
味が付いていないので、余ったいとこ煮はお鍋にしたり、おつゆを活用してカレーやスープにしても楽しみ方の幅が広がりますね。

冬至は一年で一番、太陽の力が弱まる日ですが、夏至に向けてその力が強まっていく始点でもあります。

陰極まり陽に転ずる。

皆様の生活もここから陽に転じますよう、心からお祈り申し上げます。
一陽来福、おめでとうございます。

『かぼちゃと小豆のいとこ煮 醤油麹みたらしあんかけ』

冬至のいとこ煮 醤油麹みたらしあんがけ

材料

冬至のいとこ煮
・かぼちゃ 中1個
・あずき 100g
・塩 10g

醤油麹みたらし
・醤油麹 100g
・きび砂糖 40g
・みりん 80ml

作り方

1: かぼちゃは皮をところどころ剥いて、3~4センチ角に切る。
2: 鍋にかぼちゃとかぶるくらいの水を入れ、中弱火で10分ほど煮る。
3: あらかじめ水に戻してあった小豆をやわらかくなるまで煮る。煮えたら塩を入れる。
4: かぼちゃと小豆を合わせて、かるく一煮立ちさせてなじませる。
5: みたらしあんの材料の、みりんを鍋に入れ火にかけ、アルコールが飛んだら砂糖、醤油麹の順に入れ、溶けてなじんだら火から下ろす。
6: お椀にいとこ煮を盛り付け、みたらしあんをかけてできあがり。

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