東京・表参道にある、発酵をテーマにした居酒屋「発酵居酒屋5(ゴ)」の料理長を務める発酵料理人であり、“発酵わくわく大使”として発酵文化を伝える活動を行っている鈴木大輝さんに、「夏至(げし)」について聞きました。
✓発酵ワクワク大使の【夏至】に食べたい発酵レシピ!
『発酵セビーチェ 夏至の祭り仕立て』
二十誌節気「夏至(げし)」(2017年6月21日)とは
陽極まり夏に至る
夏至とは、“夏至と冬至”と“春分と秋分”、それぞれ合わせて「二至二分(にじにぶん)」と呼ばれ、二十四節気の中でも中心基軸となる重要な時候です。この地球の南極、北極に一本線を通すとそれが「地軸」であり、この地軸は23度傾いて、地球は太陽の周りを回っています。
故に、一年を通して太陽光が直に当たる夏と、角度が低く当たる冬とで、地球の光の受け方が違い、それが四季の移ろいを生み出しています。
フランスの夏至のお祭り、音楽を楽しむ『フェット・ド・ラ・ミュージック(Fête de la musique)』
夏至は北半球において、太陽の光が最も強く当たる日。そして、昼が一番長く、夜が一番短い日です。
フランスでは、この日は短い夜を楽しみ切るために、夜通し音楽を鳴らして楽しむお祭り『フェット・ド・ラ・ミュージック(Fête de la musique)』が開催されるのだとか。
プロのミュージシャンも、アマチュアの音楽愛好家も、老若男女誰もが、あらゆる場所で音楽を体験することができるそうです。
鎌倉では、『Fete de la musique 夏至音楽祭』が開催!
大使も夏至の夜は、近代盆踊りの祖とも言われる時宗開祖の一遍上人が踊り、念仏のための踊り小屋を建てた江ノ島にある、「江の島オッパーラ」という踊り場で、『Fête de la musique 夏至音楽祭』を開催し、太陽の恵みを讃え、歌い、踊ります!
大使がデレクタを務めるイマジン盆踊り部もフルバンドセットで公演するので、お気軽にお越しくださいませ。
雑節「半夏生(はんげしょう)」(2017年7月2日)とは
夏至の頃や夏至から少し過ぎた「半夏生(はんげしょう)」という時期は、田植えも終わって一息ついたころ。半夏生は、このころまでに「畑仕事を終わらせる」、「田植えを終わらせる」時期の目安とされており、農家さんにとっては重要な日です。
【夏至~半夏生】に食べたい発酵レシピ『発酵セビーチェ 夏至の祭り仕立て』
発酵ワクワク大使・鈴木さんがお届けする今回のレシピは、『発酵セビーチェ 夏至の祭り仕立て(レシピページにリンク)』です。
夏至~半夏生にタコを食べるのはなぜ?
そしてこの時期は、田に植えられた苗がしっかりと根をはるように、8本足の力強いタコを食べる風習があります。
また、太陽の紫外線を浴びて色づく赤紫蘇は、夏至に収穫するものが最上のものです。
世界各地でお祭りが開かれる夏至。タコを始め、旬を迎える夏野菜をふんだんに使った酢の物でサッパリとしたいですね。
ペルーの国民食「セビーチェ」を発酵仕立てに
今回は、“ペルーの国民食”と言われるスパイシーな魚介と野菜のレモン和え「セビーチェ」を日本の発酵調味料を使って仕上げてみました。
✓発酵ワクワク大使の【入梅】に食べたい発酵レシピ!
『発酵セビーチェ 夏至の祭り仕立て』