すっきりフルーティーなお酒はいかが? 新進気鋭の日本酒5選

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今、日本酒界に新しい風が吹き込んでいるのをご存知ですか? 若い蔵人が頭角をあらわし、伝統の味を守りつつ現代に合った日本酒を造る動きが全国各地で起こっているんです!

今回は、比較的すっきりフルーティーな“イマドキ”のお酒を中心に紹介している、ぴあMOOK『日本酒の本』の編集部の方々に、オススメの日本酒を5つ教えていただきました!

1: 新政酒造「新政 NO.6 R-Type」

秋田県秋田市に蔵を構える「新政酒造」。嘉永五年(1852年)の創業当時から地元の人に愛され続けている酒蔵です。現在、酒蔵を担うのは8代目・佐藤祐輔さん。革新的な酒造りで、日本酒界で注目されている人物の一人です。「No.6」は、そんな今を時めく蔵人を生み出した新政酒造の定番生酒として知られています。

秋田県秋田市に蔵を構える「新政酒造」。嘉永五年(1852年)の創業当時から地元の人に愛され続けている酒蔵です。現在、酒蔵を担うのは8代目・佐藤祐輔さん。革新的な酒造りで、日本酒界で注目されている人物の一人です。「No6」は、そんな今を時めく蔵人を生み出した新政酒造の定番生酒として知られています。
(c)ぴあMOOK『日本酒の本』

「新政酒造は、現代の日本酒を語る上で欠かせない名蔵です。さまざまなメディアで取り上げられていますが、それだけの理由があります。「No.6」は、日本酒の概念を変えた心地よい酸と甘みのバランス、伝統製法に立ち返る姿勢は日本酒通のみならず多くのファンを生んでいます。

さらに驚くのは“全量純米”“木樽”“生酛”“手酛”などと、毎年新しい手法にチャレンジしているところ。『日本酒がよくわらない』『日本酒って苦手かも』という人にこそ、まずは飲んでほしいお酒です」(ぴあ編集部)。

新政酒造「No6」

2: 加茂錦酒造「荷札酒 純米大吟醸 生詰原酒 28BY」

米どころ、新潟県加茂市で明治26年(1893年)から酒造りをしている酒蔵。「伝統的な酒造りを守りながら、現代の食卓に合う日本酒を目指す」ことをモットーに、美味しいと自信を持って提供できる良質な日本酒を製造しています。

米どころ、新潟県加茂市で明治26年(1893年)から酒造りをしている酒蔵。「伝統的な酒造りを守りながら、現代の食卓に合う日本酒を目指す」ことをモットーに、美味しいと自信を持って提供できる良質な日本酒を製造しています。
(c)ぴあMOOK『日本酒の本』

「ぴあMOOK『日本酒の本』では、注目すべき『次世代蔵の14本』で掲載しました。ラベルの代わりに荷札を貼ったデザインが特徴ですね。

作るのはなんとまだ20代の気鋭杜氏。フレッシュ感とフルーティーさ、抑え気味ながらしっとり心地いい甘みがあります。ただ飲みやすく、淡麗というだけでなく、口に広がる甘みや旨みを兼ね備えたニュータイプの日本酒です」(ぴあ編集部)。

加茂錦酒造「荷札酒」

3: 来福酒造「来福 純米大吟醸 愛山」

来福酒造は茨城県筑西市の蔵元。享保元年(1716年)に筑波山の麓に創業して以来、高品質の日本酒を造り出しています。
来福酒造は日本酒造りにおいて天然の花酵母を使った先駆者でもあります。花酵母を使用することで豊かな香りとまろやかな口当たりを実現しました。

来福酒造は茨城県筑西市の蔵元。享保元年(1716年)に筑波山の麓に創業して以来、高品質の日本酒を造り出しています。 来福酒造は日本酒造りにおいて天然の花酵母を使った先駆者でもあります。花酵母を使用することで豊かな香りとまろやかな口当たりを実現しました。
(c)ぴあMOOK『日本酒の本』

「日本酒を醸すさまざまな“酵母”のなかでも、天然の“花酵母”にこだわった個性的な蔵の一本です。上品で華やかな香り、果物のナシのような風味、口の中でトロリと広がるまろやかな味わいが絶妙なんです。花酵母らしい嫌味のない甘みを知ると、よく聞く“日本酒=辛口”という近年の常識がガラリと変わるはずです」(ぴあ編集部)。

来福酒造「来福」

4:富美菊酒造「羽根屋 純米大吟醸 煌火 生原酒」

大正5年(1916年)創業の蔵元。富山県富山市にあり、澄んだ伏流水を使用した日本酒を醸造しています。
富美菊酒造が古くから使っている屋号を冠した「羽根屋」は、ごく一部の特約店にのみ流通している限定流通品。「飛翔する翼のように、呑む人の心が浮き立つような日本酒として存在したい」という願いが込められて造られているそうです。

大正5年(1916年)創業の蔵元。富山県富山市にあり、澄んだ伏流水を使用した日本酒を醸造しています。 富美菊酒造が古くから使っている屋号を冠した「羽根屋」は、ごく一部の特約店にのみ流通している限定流通品。「飛翔する翼のように、呑む人の心が浮き立つような日本酒として存在したい」という願いが込められて造られているそうです。
(c)ぴあMOOK『日本酒の本』

「ピュアでクリアな飲み口が特徴の人気ブランドです。2014年に全米日本酒飲評会で金賞を受賞しています。ワイングラスですっきりと楽しむのがおすすめ。立山水系の伏流水を使用した美しい酒質は唯一無二です。

また、温度帯によって表情が変わるのも日本酒のおもしろいところ。羽根屋は「お燗」にも向いており、温めることでふくらんだ旨みを堪能できます」(ぴあ編集部)。

富美菊酒造「羽根屋」

5:宇都宮酒造「四季桜 とちぎの星 純米酒」

栃木県宇都宮市の酒蔵「宇都宮酒造」。明治4年(1871年)に創業し、田畑が広がる鬼怒川沿いの豊かな自然の中で酒造りが行なわれています。

栃木県宇都宮市の酒蔵「宇都宮酒造」。明治4年(1871年)に創業し、田畑が広がる鬼怒川沿いの豊かな自然の中で酒造りが行なわれています。
(c)ぴあMOOK『日本酒の本』

「栃木県にある小規模な蔵元のお酒。日本酒の原料には一般的に“山田錦”“雄町”など、お酒のための“酒造好適米(酒米)”が使われますが、こちらでは栃木県の食用米“とちぎの星”を使用。他の日本酒とはひと味違う、まるで『炊きたてご飯』のようなふくよかな香り、お米の甘みと旨みがたっぷり詰まっています。『最近のきれいな日本酒は一通り体験した』という人にこそ飲んでほしい意外性ある味わいです」。(ぴあ編集部)

宇都宮酒造「四季桜 とちぎの星 純米酒」



バラエティに富んだ新しい日本酒を5つ紹介しました。気になる1本はありましたか? ぴあMOOK『日本酒の本』では全国津々浦々の日本酒が他にも紹介されています。ぜひこちらも読んでみてくださいね!

参考書籍

ぴあMOOK『日本酒の本』 ぴあ株式会社 定価:本体 680円+税

ぴあMOOK『日本酒の本』 ぴあ株式会社 定価:本体 680円+税

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