ビール

2017年05月22日

【今さら聞けない】クラフトビールって何?どんなスタイル(種類)があるの?

もうすぐ夏! 夏といえばビール! ビールもビール酵母が活躍する発酵レシピのひとつです。中でも、最近話題のクラフトビール、気になりませんか?

クラフトビールとは、職人さんが醸造する、大量生産では作り得ないこだわりのビールのこと。クラフトビールにはさまざまな味や香りがあり、その数は数百もあると言われています。

クラフトビールとは、職人さんが醸造する、大量生産では作り得ないこだわりのビールのこと。クラフトビールにはさまざまな味や香りがあり、その数は数百もあると言われています。ビールが苦手な人でも飲みやすいものがある、と若い人を中心に人気急上昇のクラフトビールについて知りたい!(飲みたい?) そこで、日本のクラフトビールの先駆け、「サンクトガーレン」さんに、クラフトビールについてお伺いしてきました。

味も香りもさまざま。お料理に合わせて選ぶワインのようなビール

のど越しを楽しむ”ラガー”、香りを楽しむ”エール”

サンクトガーレン取締役:中川美希さん

「ビールには”ラガー”と”エール”があります。日本の一般的なビールは”ラガー”で、キンキンに冷やして、喉越しを楽しむ、みなさんがイメージするビールです。一方、弊社で主に作っているのは”エール”と呼ばれるもの。さまざまな味や香り、苦味などがあり、その味わいを楽しむものです。イメージとしてはワインに近いかもしれません。種類によって合う料理もまったく違っていて、それを見つけるのもおもしろいビールですよ」。(サンクトガーレン取締役:中川美希さん)

”ラガー”と”エール”の違い

ラガー
大量生産に向いている。世界の主流のビール
・使用酵母:発酵時に酵母が沈む下面醗酵酵母(ラガー酵母)
・発酵温度:5度と低温
・発酵期間:長期発酵が必要
・味わい:料理に合わせやすく、のどごしスッキリ

エール
ラガーが大量生産されるまではエールが主流。昔ながらのビール
・使用酵母:発酵時に酵母が浮上する上面醗酵酵母(エール酵母)
・発酵温度:20~20度と常温
・発酵期間:3~5日と短期 (※作り手さんによって違いがあります)
・味わい:それぞれに個性が強く、フルーティで複雑な味わい

ワインのように、かつ、気軽に飲めるクラフトビールを

サンクトガーレン代表取締役:岩本伸久さん

「ラガーはドイツで水のように飲むものとして発展していったものですが、エールは、イギリスやベルギーでよく作られていたもの。特にベルギーはフランス料理を食べる文化があるでしょう。にも関わらず寒すぎてぶどうが作れない。なので、ワインの代わりに食事に合わせる飲み物を作るために発展していったんじゃないかと思います。酸味が強かったり苦味が強かったりさまざまな風味があるので、どの料理にはどのビールを合わせよう、と考えるのもおもしろいですよ。しかしビールはビールですから、難しく考えないで気楽に飲めます。本当に、”楽しむ”ためのビールなんですよ」。(サンクトガーレン代表取締役:岩本伸久さん)

最初は逆輸入!? アメリカでビール免許を取った、始めてのアジア人

日本のクラフトビール元年は、1995年

さわやかな柑橘系のビールもあり、苦味が効いた濃〜〜い味わいのものもあり。今でこそさまざまな会社さんから多彩なビールが出ていますが、1994年に地ビールが造れるようになり、日本で最初の地ビール会社が出来たのが1995年のこと。それまでは、年間2,000キロリットルの醸造設備がないとビール醸造の免許を取ることができなかったそう。2,000キロリットルというとちょっと想像がつきませんが、ものすごい量です。そのため、ビールを作れるのは大手メーカーのみでした。

地ビール(クラフトビール)解禁の立役者、サンクトガーレン

当時飲食店を経営していた初代社長さんは、アメリカに支店を出すため渡米。そこで始めてクラフトビールと出会い、「こんなおいしいビールがあったのか!」と感動したそう。
日本でもこんなビールを作りたいと思ったものの、当時の日本ではビールが作れない。そこで、アメリカで醸造免許を取得し、1993年には工場を作り、現地でビールを作って日本に逆輸入していたそう。アメリカでビール免許を取った最初のアジア人ということでまず現地で話題となったサンクトガーレンさん。「日本の産業規制の象徴」としても報道され、それが日本のメディアで取り上げられました。それがきっかけになり、翌年の1994年にビール醸造が規制緩和されました。いわゆる「地ビール(クラフトビール)解禁」となったのです。

もともとビールは苦手だったライターも、サンクトガーレンさんの「湘南ゴールド」のおかげでビールをおいしいと感じるようになり、がぶがぶ飲んでいるうちに普通のビールも飲めるようになりました。わたしにビールの楽しさを教えてくれたクラフトビール、ありがとう!

クラフトビールの種類(ビアスタイル)は?

クラフトビールの種類は「ビアスタイル」といい、世界中に100種類以上あると言われます。その中で、人気の高いスタイルは以下のもの。

ペールエール(Pale Ale)

多種あるクラフトビールの中でのスタンダート的なビール。黒ビールなどと比べ、ペール(淡色)なためこの名に。ホップが多めで苦味が強く、香りはさわやか。最初の一杯としておすすめ。

サンクトガーレンの「ペールエール」
サンクトガーレンの「ペールエール」

IPA(India Pale Ale:インディアペールエール)

18世紀、ビールをイギリスからインドに輸送する時に、防腐剤代わりにホップを大量に使用しアルコール度数を上げたのが発祥。そのため、個性の強いビールとなる。苦いけれど、好きな人にはクセになる味わい。

サンクトガーレンのIPA「YOKOHAMA XPA」
サンクトガーレンのIPA「YOKOHAMA XPA」

スタウト(Stout)

麦芽をローストした香ばしい香り立ちの黒ビール。濃厚で、フルボディの赤ワインのような飲みごたえが味わえる。

サンクトガーレンのスタウト「インペリアルチョコレートスタウト」
サンクトガーレンのスタウト「インペリアルチョコレートスタウト」

サンクトガーレンのスタウト「スイートバニラスタウト」
サンクトガーレンのスタウト「スイートバニラスタウト」

サンクトガーレンのスタウト「オレンジチョコレートスタウト」
サンクトガーレンのスタウト「オレンジチョコレートスタウト」

サンクトガーレンのスタウト「黒糖スイートスタウト」
サンクトガーレンのスタウト「黒糖スイートスタウト」

アンバーエール(Amber Ale)

ローストした麦芽を使った赤みのある色合いが美しいビール。香ばしさとほんのりとした甘みのある、しっかりとしたビール。

サンクトガーレンの「アンバーエール」
サンクトガーレンの「アンバーエール」

フルーツビール(Fruits Beer)

クラフトビールではおなじみの果物を使ったさわやかなエールビール。果物の種類によって味が変わるのはもちろん、果汁かペーストか、または生のまま使うのか、製造過程のどの段階で使うのかによっても風味が大きく変わる。

サンクトガーレンのフルーツビール「湘南ゴールド」
サンクトガーレンのフルーツビール「湘南ゴールド」

サンクトガーレンのフルーツビール「パイナップルエール」
サンクトガーレンのフルーツビール「パイナップルエール」

サンクトガーレンのフルーツビール「アップルシナモンエール」
サンクトガーレンのフルーツビール「アップルシナモンエール」



ほか、バーレイワインブラウンポーターヴァイツェンなど、ビールのスタイルは数え切れないほどあるのです。

クラフトビール Q&A

クラフトビールの開発にかかる時間や、最初に飲むべきクラフトビールについてお聞きしました!

これがサンクトガーレンさんの「ゴールデンエール」!

誰にも愛される、おかわり率No.1の黄金バランスビール。ビールが好きな方から地ビール初心者の方、「地ビールはクセががあるからちょっと…」と思っている人にもおススメ。これまでの地ビールのイメージが一変すること間違いなしです。

サンクトガーレンの「ゴールデンエール」
サンクトガーレンの「ゴールデンエール」



✔クラフトビールの上手な選び方、おいしい飲み方、お料理との合わせ方はこちら↓から
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クラフトビールの作り方、知ってて飲むと断然ウマい!【期間限定フルーツビール3選】

教えてくれた方

■サンクトガーレン:http://www.sanktgallenbrewery.com
・取扱店はこちら:http://www.sanktgallenbrewery.com/retail-store/#unit-9317
・公式ネットショップはこちら:http://sanktgallen.shop-pro.jp/

いしだわかこ

いしだわかこ

ライター・編集者・マンガ家。雑誌編集者、制作会社、少女マンガ誌連載などを経てフリーに。インタビュー取材をメインに、紙・Web問わず活動中。最近では、電子書籍編集や企業・行政広報誌の制作ディレクションなども行っている。 ウェブサイト

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