【小暑とは?】発酵ワクワク大使の二十誌節気のお話

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東京・表参道にある、発酵をテーマにした居酒屋「発酵居酒屋5(ゴ)」の料理長を務める発酵料理人であり、“発酵わくわく大使”として発酵文化を伝える活動を行っている鈴木大輝さんに、「小暑(しょうしょ)」について聞きました。

✓発酵ワクワク大使の【小暑】に食べたい発酵レシピ!
『香味野菜とトマトの乳酸水キムチ&冷麺』


二十誌節気「小暑(しょうしょ)」(2017年7月7日)とは

二十誌節気「小暑(しょうしょ)」(2017年7月7日)とは

暑さと湿気は、乳酸菌でさっぱりと

夏至という陽光のピークが過ぎたものの、地熱はこれからグングン上がっていきます。
小暑。
その字の通り、暑さもピークがすぐそばにある、この時候。梅雨もまだ明けず、この国では最も高温多湿な時期を迎えます。

この時期は体にも水分が滞り、むくみ、からだの重さを感じがちです。そんな状態を漢方では湿邪といいます。
よどんだ水は腐りゆくのがこの世の常。カラダ中に、常にイキイキとした水分が巡り、からだの中に清流が流れていくような、そんなイメージで小暑を迎えたいですね。

小暑にいただきたい食材は、“成り物”と呼ばれる、トマト、キュウリ、ナスなどの実野菜。水分代謝をうながし、体を冷ます夏野菜の代表です。
また、生姜、三つ葉、ミョウガ、パクチー、しそなど、香りのつよい香味野菜もまた、水分代謝を促し、その鮮烈な香りで清涼感を演出してくれます。

暑いからと言って、クーラーの効いたところであまり動かずにいると、体が腐敗に傾き、これから続く大暑、夏の土用のころに夏負けしてしまいます。こんな夏だからこそ動いて汗をかいて、水分代謝と精のつくものをいただき、夏に負けないからだを作りあげて参りましょう。
そんな小暑の発酵食をご紹介します。

【小暑】に食べたい発酵レシピ『香味野菜とトマトの乳酸水キムチ&冷麺』

【小暑】に食べたい発酵レシピ『香味野菜とトマトの乳酸水キムチ』

発酵ワクワク大使・鈴木さんがお届けする今回のレシピは、『香味野菜とトマトの乳酸水キムチ(レシピページにリンク)』です。

本格的な盆踊りシーズンを前に、盆踊りにまつわるおさらい

イマジン盆踊り部(2017年お蔵フェスタ)
イマジン盆踊り部(2017年お蔵フェスタ)

大使の父方は戦前に来日してきた韓国出身でして、幼少の頃から祖父母には色々と故国の味を教わってきました。
今は亡き祖父には、魚の釣り方、捌き方、鶏の締め方など色々な事を教わり、ヤギの締め方を教わる直前に浄土へ渡ってしまったので、「もっと色々と教わりたかったよ」と盆踊りをするたびに、その場で一緒に踊っているであろう祖父に話しかけています。

いよいよ、本格的な盆踊りシーズンを前に、盆踊りにまつわるおさらいをサラっと。

盆踊りは、様々な文化の集合というミクスチャー文化の最たるものとも言え、農村における豊作祈願、農事の一休み、先祖供養、盂蘭盆(うらぼん)という仏教行事、田楽、芸能といったものを全て織り込んだ総合芸術、いや、芸術と肩肘張ったものではなく、総合娯楽供養祭と、大使は感じております。

鎌倉時代、仏教界では、日蓮さんや親鸞さん、法然さんなど様々な方々が宗教改革を起こし、庶民の心に安寧をもたらそうとした時代でした。

その立役者の1人が、時宗の祖、一遍上人でした。愛媛の河野水軍という、武家と海賊の半々といった荒々しい生家から出奔し、全国を遊行する間、信州にて念仏を唱えていると、歓喜のあまり人々が踊り出してしまい、その忘我の境地から仏の道に邁進するという密教的な修行の様な、踊り念仏が形作られました。

僕たちイマジン盆踊り部の踊りの先生で、日本舞踊の香慶会阿華井流師範の赤井先生が仰るには、盆踊りの“チョチョンがチョン”の柏手は、「ご先祖さまをお呼びする合図ですのよ」と教わりました。

みなさまも、今夏、盆踊る時は、この“チョチョンがチョン”の合掌にて、ご先祖さまや故人を想い、ともにダンシングすると、ますますのご加護が受けられるかもしれませんね。

相変わらず盆踊りの話なると長くなってしまってごめんなさい!

✓発酵ワクワク大使の【小暑】に食べたい発酵レシピ!
『香味野菜とトマトの乳酸水キムチ&冷麺』

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