節分の豆、まいた後は食べずに飲む!縁起物『福茶(ふくちゃ)』の作り方│二十四節気レシピ

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福茶

来たる2月3日は節分です。節分には、豆まきをしたり恵方巻きにかぶりついたりする風習がありますが、「福茶(ふくちゃ)」という縁起物のお茶を飲むことをご存知の方は、あまり多くはないかもしれません。
今回は、発酵居酒屋5の料理長であり、発酵ワクワク大使の鈴木大輝さんに、豆と梅干と昆布で作る福茶の作り方を教わりました。また、福茶の発酵アレンジ法もご紹介します。
豆まきが終わったら、すぐに食べてしまうのではなく、福茶用に少し豆を取っておいてくださいね。

節分は、毎年同じく2月3日とは限らない

節分

二十四節気の立春の前日が「節分」

まずは節分についての復習を少しだけ。
「節分は2月3日と決まっている」と思われがちですが、実はそうではないのをご存知ですか? 節分は「2月3日」に定められているのではなく、二十四節気の「立春」という時候が始まる前日のことを意味します。2018年の立春は2月4日なので、その前日の2月3日が今年の節分になるのです。

節分の翌日、「立春」はどうやって決まるの?

立春とは、太陽黄経が315度となる日のことを言います。
しかし、地球の公転周期は約365.26であり、1年間の日数(365日)と若干ずれています。そのため、うるう年が挿入されたりなどして、1年後の同じ日だとしても、太陽と地球の位置関係は全く同じではない場合があります。太陽黄経が315度になったとしても、その日が2月4日とは限らないのはそのためです。またこれは、立春などの二十四節気の時候が年によって違ってくる理由でもあります。

節分は年に4回、その中でもっともメジャーなのが「冬の節分」

節分

節気の四立(立春・立夏・立秋・立冬)の前の土用の最終日(土用明け)は「節分」と呼ばれ、「季“節”を“分”ける日」とされます。このように、節分は年に4回訪れるのです。立春前日の冬の節分は、豆まきや恵方巻きなどの風習があるためか、一番有名になりました。

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節分の縁起物「福茶(ふくちゃ)」

福茶

冬の節分は、鬼は外!福は内!と豆をまいたり、恵方巻きにかぶりついたり、福茶という縁起物のお茶を飲んだりする風習があります。福茶とは、梅干しや塩昆布、豆まきに使った豆を三粒ほど入れたお茶です。お正月に福茶を飲む地域もあるようです。1年の無病息災をお祈りしながらいただきましょう。

節分に飲む「福茶(ふくちゃ)」の作り方

福茶の材料

・塩昆布(または昆布の佃煮) 2枚
・梅干し 1粒
・豆(豆まきに使用した豆) 3粒(豆は3粒、これ以上でも以下でもいけません)
・お湯やお茶 適量

福茶の材料

湯のみに材料を入れ、沸かしたてのお湯や淹れたてのお茶を注いで完成

「福茶(ふくちゃ)」の発酵アレンジ

麹入り福茶

米麹

沸かしたてのお湯や淹れたてのお茶を注いで完成した福茶が少し冷めたら、麹をひとつまみ入れてゆっくり飲み干すのもオススメです。麹は生の麹があればベストですが、乾燥麹でもOKです。

日本の発酵茶、阿波番茶(あわばんちゃ)や碁石茶(ごいしちゃ)を使った福茶

日本の発酵茶

日本のお茶は発酵の過程を経ていないものが多いのですが、中には発酵の技法を使ったものもあります。
土佐の碁石茶や徳島県の上勝町などで作られている阿波番茶がそれに当たります。阿波番茶と碁石茶は、ともに茶葉を人為的に乳酸発酵させた後発酵茶です。茶葉を発酵させない緑茶や、自然発酵させるウーロン茶、紅茶とは製法が異なるお茶なのです。
もしそれらのお茶が手に入ったら、まずはそのままで味わって、そのあとに福茶を試してみると良いでしょう。

今年の冬の節分は、豆まきや恵方巻きとともに、ぜひ福茶も楽しんでみてくださいね!

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