花粉症対策の最強レシピ「じゃばらヨーグルト」を毎日食べて効果を実感!

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花粉症対策に効果的といわれているヨーグルト。また、花粉症の方々の間で近年効果的であると話題になっているのが「じゃばら」という柑橘です。今回は、小児科医であり、公衆衛生専門医でもある、伊藤明子(いとうみつこ)先生に「じゃばらヨーグルト」レシピをご紹介いただきます。

乳酸菌×柑橘類を組み合わせたレシピ「じゃばらヨーグルト」は、花粉症対策の最強タッグ!
乳酸菌×柑橘類を組み合わせたレシピ「じゃばらヨーグルト」は、花粉症対策におすすめ!


花粉症以外にも効果アリ!アレルギー予防・改善が期待できる食べ物は?

花粉症だけでなく、アレルギーを予防、改善が期待できる食べ物があります。それらの食べ物を知っておきましょう。

発酵食品を毎日の食事に

京都特産の、酸味のあるカブの乳酸発酵漬物「すぐき」
京都特産の、酸味のあるカブの乳酸発酵漬物「すぐき」

アレルギーの予防、改善には、発酵食品がオススメです。発酵食品のなかには乳酸菌などが含まれていて、腸内細菌が多様となる助けとなります。腸内フローラを整えれば、アレルギー予防につながります。キムチやすぐき、ぬか漬け、ヨーグルトなどの発酵食品を毎日の食事に取り入れましょう。

花粉アレルギーを抑制する柑橘類

柑橘系の果物には花粉症予防が期待できる成分があります。フラボノイドの一種であるナリルチンやナツダイダインが含まれています。ナリルチンには花粉アレルギーを抑制する効果が、ナツダイダインには抗炎症効果があります。

抗酸化作用のある食べ物

抗酸化作用のある食べ物は、アレルギー予防・改善させやすいといわれています。抗酸化作用のある栄養素は、「抗酸化ビタミン」と呼ばれるビタミンCやE、β-カロテン、「ファイトケミカル」と呼ばれるポリフェノール類、カロテノイド、β-グルガンなどがあります。それらを含む、しょうがやわさび、レンコン、鮭、アーモンド、しいたけなどを摂るように心がけましょう。

アレルギーを悪化させやすい食べ物は?

糖化度の食べ物は花粉症などのアレルギーを悪化させやすい
糖化度の食べ物は花粉症などのアレルギーを悪化させやすい

アレルギーを悪化させやすい食べ物もあります。糖化度の高いものがそうです。糖化とは、糖とタンパクが結びついて起きる現象のこと。体のなかで糖化現象が起き、最終糖化産物が蓄積すると、肌や血管、骨などが劣化し、アレルギー悪化にもつながります。糖は、体にとって大切なエネルギー源ですが、たくさん食べてしまうと、糖化を進行させてしまうのです。

ラーメンやドーナツなど、糖化度の高い食べ物はアレルギー悪化にもつながる

ジャンクフードはなるべく控えよう
ジャンクフードはなるべく控えよう

糖化度の高い食べ物には、ラーメンやドーナツ、フライドポテト、アイスクリームなどがあります。ジャンクフードはなるべく控えるか、たくさん摂らないようにするとよいでしょう。

乳酸菌×柑橘類の花粉症に対する効果とは?

それでは、乳酸菌×柑橘類の組み合わせの効果をおさらいしましょう。

乳酸菌を多く含んだヨーグルトは、手軽な花粉症対策として有効

乳酸菌を多く含んだヨーグルト
乳酸菌にはアレルギー症状を緩和させる働きが

乳酸菌には、アレルギーの改善やアレルギー症状を緩和させる働きがあります。よって、乳酸菌を多く含んだヨーグルトは、手軽な花粉症対策として有効です。実際に、乳酸菌を摂取することでアレルギーが改善するというデータや研究論文がたくさん発表されています。

柑橘系の果物には、花粉アレルギーの抑制効果や抗炎症効果が

柑橘系の果物には、フラボノイドの一種であるナリルチンやナツダイダインが含まれています。ナリルチンには花粉アレルギーを抑制する効果が、ナツダイダインには抗炎症効果があります。それらの要素を多く含むのが、和歌山県の北山村にしかない柑橘類「じゃばら」です。
アレルギー症状を緩和する乳酸菌と、花粉アレルギーを抑制する柑橘類を組み合わせた食べ物は、花粉症予防対策におすすめです。

花粉症の人たちの間で話題騒然! 「じゃばら」ってなに?

「じゃばら」とは、和歌山県の北山村にしかない柑橘類
「邪気を払う」という意味から名付けられたという「じゃばら」

「じゃばら」とは、和歌山県の北山村にしかない柑橘類

じゃばらとは、和歌山県の北山村にしかない柑橘類。この名前は、「邪気を払う」という意味からつけられたといいます。縁起のいい食べ物なので、北山村では昔から、お正月料理に欠かせないものだったそうです。果汁の味は、ややえぐみがありますが、爽やかな酸味が特徴です。

「じゃばら」とは、和歌山県の北山村にしかない柑橘類

昨今では、「花粉症に効果がある」と、花粉症の人たちの間で注目を浴びています。それもそのはず。果肉中のナリルチンの含有量は、1106.93µg。これは、カボスの約27倍、ゆずの約6.5倍にあたります。果皮中のナリルチンの含有量は、6605.55µgで、果肉の6倍以上。抗炎症効果のあるナツダイダインも、268.16 µgと、ほかの柑橘類にくらべてもダントツです。このことからじゃばらは、柑橘類のなかでも、花粉症予防効果は高いと期待できるのです。
※含有量はいずれも100g乾燥量あたり。

花粉症対策の最強タッグ「じゃばらヨーグルト」レシピ

じゃばらジャムをヨーグルトにONするだけで簡単にできる「じゃばらヨーグルト」レシピ
じゃばらジャムをヨーグルトにONするだけで簡単にできる「じゃばらヨーグルト」レシピ

「じゃばらヨーグルト」とは、ヨーグルトに、じゃばらの果汁や皮を煮詰めたジャムをかけたもの。ヨーグルトとじゃばらを組み合わせることで、まろやかなヨーグルトに、少しえぐみのあるじゃばらがアクセントに。さっぱりとした酸味が感じられる味わいは、朝食時にぴったりです。
じゃばらジャムをヨーグルトにONするだけで簡単にできる「じゃばらヨーグルト」レシピを、伊藤先生に教えていただきました。

材料(10人分)│「じゃばらヨーグルト」レシピ

■じゃばらソース:
・じゃばら果汁 大さじ7
・キビ砂糖 大さじ1
・くず粉 大さじ1
・メイプルシロップ 適宜
———————————–
・プレーンヨーグルト 100g×10人分

作り方│「じゃばらヨーグルト」レシピ

1. じゃばら果汁とキビ砂糖を小鍋で沸かして煮詰める。
2. 1に水溶きくず粉を入れてとろみをつける。
3. 2にメイプルシロップを適宜入れて調整する。
4. プレーンヨーグルト100g程度に3を適宜かける。

伊藤先生からのアドバイス│「じゃばらヨーグルト」レシピ

じゃばら果汁は、インターネットの通販サイトで取り寄せることができます。また、ヨーグルトはプレーンのものを使うとよいでしょう。また、毎日継続して食べることが、花粉症対策につながります。


監修者│伊藤明子(いとうみつこ)先生

伊藤明子(いとうみつこ)先生
伊藤明子(いとうみつこ)先生

赤坂ファミリークリニック院長。NPO法人 Healthy Children, Healthy Lives 代表理事。東京大学医学部附属病院小児科。東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学・健康医療政策学教室非常勤講師。日常の診察においても、公衆衛生学の観点から健康維持や病気予防のための生活習慣や食生活のアドバイスを行っている。著書に「小児科医がすすめる最高の子育て食(講談社)」、「お料理好きのドクターがお届け!天然ヘルシー『調和食』レシピ(キラジェンヌ)」 他多数。また、翻訳も手がける。

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