納豆といえば水戸が有名ですが、全国各地にご当地納豆があることをご存知でしょうか? 今回は『地元スーパーのおいしいもの、旅をしながら見つけてきました。47都道府県!』の著者、森井ユカさんに全国のスーパーで見つけたご当地納豆を6つ教えていただきました! 意外と知られていない納豆ばかりなので、ぜひ一度お取り寄せして食べ比べてみてください。
1:「雪割納豆」(山形県)
山形県の最南端に位置する置賜地方に伝わる保存食「五斗納豆」に由来。「五斗納豆」とは、豆を正月に煮込んだものを藁に詰め、こたつの暖で発酵させて作った引き割り納豆に米こうじと塩を混ぜ合わせ、春まで発酵熟成させたものです。「2度発酵させることでアミノ酸などの旨味が凝縮されているんですよ」と森井さん。
すでに調理されている味付け納豆のため、そのままご飯の上にのせてどうぞ。大根おろしやねぎとの相性も抜群です!
株式会社ゆきんこ:http://yukinco.jp/product/
2:「宮城野納豆」(宮城県)
近代納豆製法の確立・普及に努めた、東北帝国大学教授の半澤洵博士から教わった製法で作られた由緒ある納豆。素朴な味で、炊き込みご飯にして食べても美味しいそうです。
「しかもなんと38円という安さ!」(森井さん)。
有限会社宮城野納豆製造所:https://www.miyagino-nattou.com/
3:「しょぼろ納豆漬」(茨城県)
切り干し大根と納豆を醤油でつけたもの。地元で大人気で、地方の親戚や友人に送る人も多いのだとか。年配の方は自分でも作っているそうです。
「トーストに乗せて食べたり、オムレツに入れて食べたりするのもいいですよ」。(森井さん)
いろんなメーカーから出ていますが、大貫漬物食品の「しょぼろ納豆漬」が有名ですね。
大貫漬物食品:http://www.onuki-tsukemono.jp/
4:「京納豆」(京都府)
「うっとりしてしまうほど柔らかい大粒納豆、粘りも強いですね」と森井さん。納豆鑑評会で優秀賞に選ばれ、入選回数も豊富。納豆嫌いといわれる京都人も納得の味とか!?
藤原食品:http://www.fujiwara-syokuhin.jp/
5:「過激にうまい!いいなっトウッ!」(宮崎県)
大豆の深い味わいや香り、ねばりを引き出した極上の一品。そのまま食べても美味しい奥行きのある風味の納豆です。国産の大豆を使用し、一つ一つ手作りで作っているそうです。
ゆずタレと昆布タレの2種類あり、それぞれ違う味わいが楽しめます!
「昆布タレにはきざみ昆布が入っており、味はかなり甘めなもののしっかりと納豆にマッチしています。ゆずタレはすっきりとした風味で、あっさりとした味が好きな方におすすめです」(森井さん)。
株式会社竹之下フーズ:http://www.tt-jp.com/
地域性の濃いユニークな納豆を6つご紹介しました。これから旅行に行く際は、ご当地の納豆を食べて帰るのも楽しいかもしれません。ちなみに、この『地元スーパーのおいしいもの、旅をしながら見つけてきました。47都道府県!』では納豆だけでなく、地酒やチーズなど様々なご当地発酵食品が取り上げられています。ぜひ読んでみてくださいね!
6:「ずない」(福島県)
「ずない」は福島県の方言で「大きい」の意味で、その名の通りふっくらとした仕上がりの大粒納豆です。香り豊かなリュウホウという品種の豆を使用し、1つ1つ手作りで作られています。「大粒ファンにとっては期待以上のお味です」(森井さん)。
新田商店:http://www.nitta-syouten.com/
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参考書籍
森井ユカ著『地元スーパーのおいしいもの、旅をしながら見つけてきました。47都道府県!』定価:本体1,600円+税 ダイヤモンド社