二十四節気レシピ

2018年02月19日

春の準備スタート!「雨水」からデトックスを始めるべき理由とは?:発酵ワクワク大使の二十四節気のお話

東京・表参道にある、発酵をテーマにした居酒屋「発酵居酒屋5(ゴ)」の料理長を務める発酵料理人であり、“発酵わくわく大使”として発酵文化を伝える活動を行っている鈴木大輝さんに、「雨水(うすい)」について聞きました。

✔山の山菜と海の海藻をいただいて、来たる上半期の始まりに備えよう!
海の幸と山の幸でデトックス『ふきのとうと菜花の酒粕白和えと生わかめのナムル』│二十四節気の雨水レシピ


2018年の二十四節気「雨水(うすい)」はいつ?

2018年の「雨水」は2月19日です

雨水に輝く水滴

雨水。雪溶け始めて雨水となり、川、海に流れる

立春を経て、春節という旧正月も過ぎ、昼間のうららかな日差しには、冬至から徐々に強くなってきている陽の力を感じますね。
降る雪が雨となり、積もった雪が溶けて水となり、本格的な春への変化を感じ始める雨水の時候です。
しかしこの時期の大気は変動しやすく、突如訪れる寒波を感じると、春爛漫な陽気が待ち遠しくなります。
そんなときでも、晴れた昼間に降り注ぐ太陽光は、身も心も暖めてくれますね。

「雨水(うすい)」から春分までに上半期の準備を

雨水の雨露

陽の光をたっぷり浴びることで、春に向けての体内時計がリセットされ、活動的な上半期に向けて徐々に心身が動き始めます。
古くから雨水、啓蟄、春分と続く初春から仲春にかけての時候は、農事の準備をする期間です。
春分は、「農事始め」や「会社や学校の年度始め」などの始まりの節目で、「それらの準備は初春の内に済ませておきましょう」と暦は教えてくれています。

上半期の準備にも最適な『地球暦』とは?

太陽系時空間地図 地球暦 HELIO COMPASS

上半期の活動の準備もいよいよ大詰めです。
そんな年間スケジュールを立てるために、私も活用しているのが、『太陽系時空間地図 地球暦 HELIO COMPASS』という暦です。

『地球暦』とは、地球や各惑星の現在位置、二十四節気および雑節、月の満ち欠けとともに「今」を把握する暦(カレンダー)です。
ポスター大の用紙に描かれた太陽系(1兆分の1縮小)にピンを打って、それを移動させながら使用します。

開発者の杉山開知氏は、私に暦の概念を教えてくれた大切な友人です。
彼が、『太陽系時空間地図 地球暦 2018』の発売を記念して、リリースツアーを行います。二十四節気についてはもちろん、地球暦のお話も盛りだくさんなので、ぜひ参加いただけると面白い発見があるかと思います。
地球暦は、春分の日を起点として使い始めのにふさわしい暦(カレンダー)ですので、すでに2018年のカレンダーやスケジュール帳をお持ちの方でも、新しい気持ちでお使いいただけますよ。


太陽系時空間地図 地球暦オフィシャルサイト
太陽系時空間地図 地球暦オンラインショップ

「雨水(うすい)」の時候に、体内の水を循環させて老廃物を排出、すっきりと春を迎える準備を

雨水の水の波紋

この星の命の主成分は「水」です。冬に凍って固まっていた水も春の暖かさで溶けて、再び動き始めます。
山の雪解け水が、川を渡り海に流れることで、山の滋養が海に届き、海草・プランクトン・小魚・回遊魚、そして人へと命の循環が続いていきます。
水のありがたみを感じるのにちょうど適した時候、それが雨水なのではないでしょうか。
みなさまの中の水も、循環させて、老廃物を出し、春の生まれ変わりをすっきりと迎えられますよう、お祈り申し上げます。

3月3日は「桃の節句」

桃の節句は、古代中国の上巳の節句(じょうしのせっく)が由来

3月3日「桃の節句」の雛菓子

3月3日の桃の節句は、古代中国の上巳の節句(じょうしのせっく)が由来とされています。
もともとは旧暦の3月(弥生の月)、最初の巳の日(上巳の日)に行われ、脱皮をして生まれ変わる巳(へび)にちなんで、心身を祓い清める行事が行われてきました。

ひな祭りの源流は、厄払いの「流し雛(ながしびな)」

流し雛

日本では平安時代の貴族子女の遊びとして、人型に切った紙でおままごとをする「雛遊び(ひいなあそび)」が流行していました。その人型の紙が厄を代わりに受けてくれると考えられていて、厄払いの「流し雛(ながしびな)」として川や海に流されるようになり、これがひな祭りの源流となりました。

3月3日、桃の節句の「ひな祭り」で食べられる伝統食

ひな祭りには、「ハマグリのお吸い物」で女性を健やかに

ひな祭りには、「ハマグリのお吸い物」

今も昔も変わらず願われるのは、女性の健やかな成長。
ハマグリは、対になっている2つの貝殻で閉じられていますが、対ではない他のハマグリの貝殻とは絶対にピッタリと合わさらないと言います。そのため、ハマグリは「夫婦和合・夫婦円満」の象徴とされてきました。
素晴らしい伴侶と末永く添い遂げることは女性の幸せとされ、ひな祭りにハマグリのお吸い物を飲む風習が生まれました。
また、滋養豊富な雪解け水でその身に栄養を蓄える春の貝類は、女性の健康を助けるものでもあります。

ひな祭りには、5色の彩りを取り入れた「ちらし寿司」でおめでたく

ひな祭りのちらし寿司

また、華やかなちらしずしには、将来の見通しが良くなるレンコンの茶、多産を象徴するえんどうまめの緑、長寿を願う海老の赤、海苔や椎茸の黒がごはんの白に合わさると、五色が揃ってますますおめでたい気が満ちてくることでしょう。
ハッコラ的におすすめなのは、ちらし寿司の寿司酢に酒粕を溶かして混ぜ込んでおくと、お酒好きにはたまらない芳香を楽しめます。

ひな祭りに「白酒(しろざけ)」をいただいて、その白色で邪気を払う

ひな祭りの「白酒(しろざけ)」

白いものはその清潔さ故に、邪気を祓い、福を呼び込むと言われていますので、白酒(しろざけ)を頂くのもよいでしょう。

「白酒(しろざけ)」とは?

「白酒(しろざけ)」とは、甘いお米のリキュールです。みりんや焼酎などに蒸したもち米や米麹を仕込み、熟成させたもろみをすりつぶして造ったお酒のことです。昔からひな祭りなどで飲まれており、白く濁り粘りと甘みがあります。

ひな祭りには、東京の蔵元・豊島屋酒造さんの「白酒(しろざけ)」を

ひな祭りには、東京の蔵元・豊島屋酒造さんの「白酒(しろざけ)」を

ハッコラで「世界菌食紀行」を連載している安田花織さんともご縁が深く、数少ない東京都内にある蔵元として知られる『豊島屋酒造』さんでは、伝統的な白酒を販売しています。江戸・東京の地酒として多くの人たちに親しまれている豊島屋酒造さんの白酒をぜひ味わってみるのもステキですね。

雛祭りに飲みたい♡炭酸割りや凍らせてシャーベットにしてもおいしい
桃の節句の風物詩、昔ながらの製法で丁寧に仕上げられた豊島屋酒造さんの「白酒」


豊島屋酒造オフィシャルサイト
豊島屋酒造オンラインショップ

発酵は命を育てる母性的な行為だと思います。
その母性的な心で女性の成長を願い、雛人形を飾り、白酒・あられ・菱餅・ちらし寿司・ハマグリのお吸い物をみんなで楽しくいただくための準備を、雨水のころから始めておくとよいでしょう。
世界中の女性が、健やかで良縁に恵まれますように。

【雨水(うすい)】に食べたい発酵レシピ『ふきのとうと菜花の酒粕白和えと生わかめのナムル』

発酵ワクワク大使・鈴木さんがお届けする今回のレシピは、『ふきのとうと菜花の酒粕白和えと生わかめのナムル(レシピページにリンク)』です。

ふきのとうと菜花の酒粕白和えと生わかめのナムル

✔山の山菜と海の海藻をいただいて、来たる上半期の始まりに備えよう!
海の幸と山の幸でデトックス『ふきのとうと菜花の酒粕白和えと生わかめのナムル』│二十四節気の雨水レシピ


鈴木大輝

鈴木大輝

1979年、鎌倉に生まれ育つ。幼少期より韓国人の祖父母にキムチ作り、鶏の締め方など手ほどきを受け、20代の頃にタイ、ラオス、インド、ネパールなどへバックパッカー料理修行に出た旅の果てに、地元鎌倉で「発酵コリアンカフェもわ」を開店。5年の期間満了後、カフェカンパニー㈱から依頼を受け、表参道に「発酵居酒屋5」をプロデュース。料理教室、講演、イベント出店、メニュー開発、飲食店プロデュース仕事に「発酵」という命の循環を意識することで、健康的でワクワクした生活を提案しています。また、「先祖代々子々孫々、世界に平和の輪を作ろう」をテーマに、唄い手、楽隊、踊り子総勢30名からなる、「イマジン盆踊り部」という祝祭空間クリエイティブチームにて、日夜おめでたい空間作りをしています。イマジン盆踊り部 発酵大使のわくわく見聞録 発酵居酒屋5 yukikoji

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