また一つ、国内にすてきな発酵イベントが誕生。福岡県糸島市にて開催された「発酵フェス糸島」にhaccola編集部がお邪魔しました。
発酵フェス糸島
九州一帯から大集合した「醸し場」が誕生!
まだ少し肌寒さの残る4月13日、14日の2日間、福岡県糸島市にて開催されたのは「発酵フェス糸島」の記念すべき第1回。会場は夏場は海の家としてにぎやかになるというビーチハウスSAIKAIです。
入り口では地元・糸島産のオーガニック野菜もたくさん並んでました。
奥まで広々とした会場では、トークステージとイートインスペースを囲むようにたくさんの飲食店、販売ブースが2日間で40以上も出店。スパイスカレーは連日大行列であっという間に完売し、各ブースでの試食や、イートインで召し上がる来場者も賑わい、各ブースではこまめに足を止める人が多数。発酵にまつわる興味関心の広がりを実感するような光景が広がっていました。手にとって試したり、詳しく質問をしたり、haccola編集部が予想していた以上の賑わいをみせていました。
開場早々、多くの人が来場しはじめます。福岡といえばもちろん明太子!地元 糸島の「やますえ」さんも見逃さずにチェック!
イベントオリジナルグッズは I ferment you!(あなたも発酵させちゃうよ)と書かれた曼荼羅のような菌のイラスト。
出店(一部):熊本県菊池市の「発酵農園ジャー村」はできたての麹を計り売り!
出店(一部):こちらも熊本県から「アンナプルナ農園」は、キムチやお茶など、味わい深いオリジナル商品がずらり。
出店(一部):福岡市の「そのもの株式会社」さんはパウダー状の納豆「こな納豆」をヨーグルトにかけて試食を振る舞われてました。
出店(一部):ヴィーガンの皆さんにはお馴染み。あの「パティスリー ikushiro.」さんは、8種類ものケーキを販売。
四季のぬか漬け本舗(株式会社エコライフ福岡)の「ぬか漬け美人」。
食品以外にも、染物をはじめとする衣類や雑貨、化粧品、発酵肥料、腸内環境をチェックするキットをご紹介されている方々も出店されており、私たちの暮らしの隅々に発酵の力が存在してることを実感します。
「土と植物たちの薬膳」として開発された発酵肥料。実際に触れてみましたが肥料っぽい匂いがせずむしろ香ばしくサラサラとした質感の土。家庭菜園のために購入されている方もたくさんいらっしゃいました。
「土の薬膳®」という発酵肥料を開発・研究・販売しておられる「金澤バイオ研究所」さん。
講演とワークショップも連日の大盛況
トークセッションはライブならではの盛り上がり。
会場では両日ともに、発酵に関わる専門家やプロフェッショナルも登壇していました。
発酵農園のジャー村さん、万能酵母液の堂園仁さん、九州大学元教授の金澤晋二郎先生といったゲストのクロストークはとても興味深く、また、皆さんの活躍されている業界が多様なことからも発酵が関わる世界の広さを感じさせました。
また、会場敷地内にある古民家会場では、2日間で8種類ものワークショップが開催されていて、どれも興味深いトピックで様々な方が参加されていました。麹づくり、味噌仕込み、醤油仕込み、ベジキムチ作り、みりん仕込み、魚醤づくり、藍染手拭い体験、柿渋プリント体験、というラインナップに「できればぜんぶ参加したい!」と笑って話してくれる参加者の方にもお会いしました。
ジャー村さんによる麹づくり。稲魂からの仕込みに皆さん興味津々、真剣です。
2日目は途中で雨が降ってきたものの、とにかく両日ともにすごい活気!九州の食の力強さを感じました。まだ次回の開催は未定のようですが、きっとあの賑わいであれば続編を期待できるのではないかと思います。
お忙しい中カメラに笑顔をくださった実行委員の皆様。実行委員長のかねやまたかこさん(右から三番目)も「こんなにたくさんの方が来てくださるなんて驚いてます」と喜びの声を聞かせてくれました。
全国に広がる発酵イベントの波動は、その土地ならではの特徴を活かしながら広がりを見せそうです。お近くで発酵のイベントが開催される際にはどうぞお見逃しなくご参加されてみてください。また、新たに始まる発酵イベントがある際はぜひ、haccola編集部にもお聞かせくださいね。