くらし

2020年04月18日

飲食店が消える未来を避けるため、生産者を応援!各地で支援が始まっています

飲食店が消える未来を避けるため、生産者を応援!各地で支援が始まっています
飲食店が消える未来を避けるため、生産者を応援!各地で支援が始まっています

新型コロナウィルス感染拡大によって世界中が混沌とはじめて早くも2ヶ月以上が経ちました。今はとにかく感染防止のために行動を最小限に自粛し、自宅で過ごすことが強く求められています。

そのため様々な事業者が営業を停止せざるを得ず、公的に諸外国のような生活支援を求める声は日増しに強るなか、飲食店のダメージは切実なものがあります。同時に、飲食店への卸しを軸とする農家や生産者は、一気に販路を失うことになってしまいました。

そんな生産者たちの力になるべく、スピーディーに行動をし始めている方々をご紹介します。

かつお節「タイコウ」の大塚麻衣子さんは、個人的に代行販売を開始

行き場を失った青果物と、販路を大きく失いそうな生産者さんを救うべく行動をし始めた一人は、大塚麻衣子さん。昨年、こちらの記事にて、かつお節の重要性や魅力を教えてくださった、かつお節のタイコウ社にお勤めの女性です。


大塚さんはまずFacebookで『新型コロナ被害生産者支援購買グループ』というページを立ち上げ、価値観を共有するお知り合いをページへ招待し、生産者からの直接購入が可能な「場」を用意しました。

大塚さんが生産者さんに代わり、どんな作り手で、どういう製品で、どのくらい入って、いくらでいつ発送、という基本情報をタイムリーかつ明確に投稿。大塚さんの熱意と、何か貢献したい、という善意が集まり、投稿される度に完売が続いています。

Facebookグループ「新型コロナ被害生産者支援購買グループ」の趣旨説明(抜粋)。おひとりで管理運営できるように敢えてクローズドの場にした、というところに大塚さんの誠実さがにじみ出ています。
Facebookグループ「新型コロナ被害生産者支援購買グループ」の趣旨説明(抜粋)。
おひとりで管理運営できるように敢えてクローズドの場にした、というところに大塚さんの誠実さがにじみ出ています。

大塚さん:生産者がいなければ、日本の豊かな食文化は守ることができません。最初は、どうにかしたい!という思いでとりあえず深谷ねぎを10キロ自分で買い込みました。さてどうしようか、と考えているときに、いつもお世話になってる方が背中を押してくれて、自分で共同購入を始めちゃうことにしました。

とはいえ大塚さんは現在この活動はボランティア、また、大塚さんおひとりで管理されているため対処できる量に限りがあるのも事実。

大塚さん:今後の状況がどう変化するのか誰にもわかりませんが、今はこうして誰かが間に入って小売することで、少しでも助かる人がいます。全国で同じような場が増えれば、守れるものがあると思っています。自分にできることをそれぞれが行動する時ではないでしょうか。

現在のところまだしばらくは、生産者側の様子をみながら販売を代行されるという大塚さん。購入希望や、同じような活動を始めたい方は、Facebookで大塚麻衣子さんを検索されてみてください。(本件に関するタイコウ社へのお問い合わせはご遠慮ください)

大塚麻衣子さん
大塚麻衣子さん

ネットショップ「食べチョク」は送料負担の購入を限定開始

生産者が気軽に出店し、訪れた購買者も気軽に新鮮野菜や果物、魚介類や肉類など食材全般が買える「食べチョク」も、早々に行動を始めていました。3月2日~4月末の期間「コロナでお困りの生産者さん」という特集プログラムを開始。送料の一部を食べチョクが負担し、購入しやすいよう促しています。

ネットショップ「食べチョク」は送料負担の購入を限定開始
ネットショップ「食べチョク」は送料負担の購入を限定開始

「生産者さんの中には、前月から3倍以上の注文数を受けた農家さんや、1週間弱で8,000個の牡蠣が完売する漁師さんなどもいて、いま困っている生産者から購入したい、という方に多くご利用いただいてます。」(食べチョク運営事務局、下村彩紀子さん)

2月後半から、「食べチョク」に受注の減少やイベント中止によって大きく売り上げを失った生産者からの相談が届きはじめたとのこと。また、同時期の2月27日には、公立小中高の全国休校が突如発表され、一般家庭での自炊食材に対するニーズの高まりも想定したことから、3月2日には本プログラムを開始しました。素早い決断とアクションもさることながら、日頃から生産者・購入者ともに丁寧な関係性を築かれていることを感じさせます。

本特集について、5月以降の対応は状況に合わせて判断されるそうですので、詳しくは「食べチョク」のウェブサイトをご確認ください。

発酵食品に限らず、食の作り手や食材そのものがきちんと守られるよう、私たちにできることをして支え合っていきましょう。

発酵食品に限らず、食の作り手や食材そのものがきちんと守られるよう、私たちにできることをして支え合っていきましょう。

やなぎさわ まどか

やなぎさわ まどか

フリーライター/ 通訳翻訳コーディネーター。10代後半から20代前半の海外生活後、英会話学校のマネージメントやコンサルティング企業に勤務。2011年3月の震災を機に、兼ねてから興味のあった農的な暮らしへの移行を求めて退職。現在はフリーランスにてライターやマネージメントの活動をしつつ、自然との繋がりを深める暮らしの実践中。心はいつでも旅人のままであり、自由と安定のバランスを模索する日々。 Instagram

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