1月下旬から2月にかけての寒い時期に発酵食品を作り始めることを「寒仕込み」といいますが、カラッと乾燥した天気が続く冬の季節は、天日干しにも向いています。
今回は、果物を発酵させたのちに天日干しにして、「発酵ドライフルーツ」を作ってみました!
発酵ドライフルーツとは
今回の「発酵ドライフルーツ」は、ドライフルーツといっても、カラカラ・カチカチではなく、セミドライな感じに仕上がっていて、とても食べやすいです。また、果物は発酵させることによって栄養価や旨みがアップし、消化もよくなります。
そのうえ、天日干ししたフルーツは、ビタミンDや鉄分などの濃度が上がり、旨味も凝縮され、発酵過程で生成された酵素やビタミンが失活することなく食べられます。
これからご紹介する発酵ドライフルーツは、一般的なドライフルーツと違って少しやらわかく(セミドライ)、色が鮮やかでなかったり、季節によっては固く仕上がったりすることもあります。しかし、余分な添加物やオイルを使わずに、自然の力で発酵させてから天日干しするので、完全無添加・安心安全に食べられるのもうれしいですね。
発酵セミドライフルーツの作り方・レシピ
発酵ドライフルーツを作るには、まず「発酵フルーツジュース」を作ることから始まります。果物を発酵させるときにできる、果汁100%の「発酵フルーツジュース」は、市販品とは比べものにならないほどのおいしさ♡
発酵ドライフルーツが出来上がるのを待つのも楽しいですが、発酵ドライフルーツを作るときにできる発酵フルーツジュースも、同じくらい楽しみになりますよ!
材料
・お好みのフルーツ 300g (りんご・オレンジ・キウイ・レモンなど)
・グラニュー糖 300g
作り方
①お好みのフルーツは、洗って皮をむかず2~3㎜の薄切りにします。
②熱湯消毒した瓶にグラニュー糖の1/3量を入れ、その上にお好みのフルーツの1/2量をバランスよく入れ、残りのグラニュー糖の1/2量を入れ、残りのフルーツを入れ、最後にグラニュー糖を全て入れます。
③そのまま3~5日間、27~30度になる場所において発酵させます。
※冬は気温が低いので、ヨーグルトメーカーの容器に仕込み、27度に設定をして、夜だけ12時間保温し、昼間は室温に出して3~5日間くらい発酵させてください。
④フルーツのエキスが出て、フルーツの周りから泡が出てきたら発酵は完了です。 ⑤フルーツと出来上がった発酵フルーツジュースをザルでこして分けます。ジュースは冷蔵庫で保存し、そのまま飲んだり、何かで割って楽しんだり、お菓子作りに活用してみてもいいですね。
また、取り出したフルーツは干し野菜ネットに入れて、5~10日位天日干しします。
⑥干したフルーツが硬くなり、水分が抜けてセミドライに乾燥したら出来上がりです。
天日干しの注意点
天日干しは、直接太陽の光を当てて、ベランダなど風通しのよい場所で干して乾燥させることがポイントです。日本の気候は湿気が多くカビが生えやすいため、天日干しをする際は、雨や夜露に注意してください。