2022年8月7日~8月22日、二十四節気の「立秋(りっしゅう)」にあたります。二十四節気(にじゅうしせっき)とは古代中国から伝わったもので、春夏秋冬をさらに約15日間ずつ分けた暦です。
前回の節気である「大暑(たいしょ)」では、1年でいちばん暑い季節を迎えました。今回ご紹介する「立秋(りっしゅう)」はどのような季節を迎えるのでしょうか?
この記事では、今の時期に旬を迎える野菜を使った発酵保存食の作り方・レシピとともに、立秋についてご紹介します。今回は、今が旬の生とうがらしを使って手軽に仕込める「生とうがらし酢漬け」と、アレンジレシピ「ソムタムサラダ」をご紹介します。
季節の発酵保存食シリーズ【立秋】生とうがらしの発酵酢漬けとは
今が旬の生とうがらしを純米酢に漬けておくだけでできる調味料で、1年以上保存可能です。とっても辛いので少量ずつ使います。ピザやパスタに振りかけ、タバスコのように使うことができます。辛く酸っぱいとうがらしの酢漬けは、夏にぴったりの調味料です。
「生唐辛子の発酵酢漬け」の作り方・レシピ
材料
・生とうがらし(赤・青どちらでも)5~6本
・純米酢
作り方
★とうがらしに触れた手で目をこするとあぶないので、素手で行わず、できればゴム手袋をして調理してください
1、煮沸消毒かアルコール消毒をした瓶に、輪切りにした生とうがらしを入れる
2、純米酢をひたひたにそそぐ
3、冷蔵庫で保存して1週間後から使うことができます
つぎ足し方・トラブルシューティング
保存力が高い純米酢と、腐敗しにくい唐辛子なので、失敗しにくく長期間保存できます。
トラブルは起こりにくいですが、万が一、異物のようなものが浮いている場合は取り除いて使ってください。
長く漬けると辛味が抜けていきます。酢が少なくなってきたら、つぎ足ししてまた使うことができます。1年以上保存可能です。
食べ方アレンジ
・ピザやパスタに少量かけてタバスコ代わりに
・お肉との相性が良く、少量のとうがらし酢漬けと炒めることでさっぱりいただけます
・サルサソースに加えて
・トマトベースのパスタにも合います
・ナンプラーと一緒に使うとエスニックな味付けになります
アレンジレシピ「ソムタムサラダ」の作り方・レシピ
にんじんを大量消費!辛くて美味しい、箸が止まらない夏の一品です。
材料
・にんじん 2本 細い千切り(スライサーを使用しました)
・パクチー 1束 2㎝ほどのざく切り
・新玉ねぎ 1/2玉 薄いくし切り
aにんにく 1個 すりおろし
a生とうがらし酢漬け 小さじ1
aナンプラー 大さじ2
a塩麴 大さじ1
aオリーブオイル 大さじ1
aレモン果汁 大さじ2
・カシューナッツ 5粒~ 荒く砕く
作り方
1、大き目のボウルににんじん、パクチー、新玉ねぎを入れる
2、小さなボウルにaの調味料を全ていれ、よく混ぜる
3、aの調味料を1のボウルに入れよく和える
4、お皿に盛り付け、上から砕いたカシューナッツをふりかけて完成
立秋(りっしゅう)とは
2022年8月7日~8月22日は立秋です。いよいよ季節は暦上、秋を迎えます。突然の局地的な豪雨が、この時期には多くなります。熱帯夜が続きますが、朝夕の日差しは少しずつ和らいでいきます。
二十四節気 秋の暦
初秋:立秋(←今ここ)、処暑
仲秋:白露、秋分
晩秋:寒露、霜降
立秋の旬野菜
はしり(市場に出回りはじめたもの、初物)
セロリ、レタス、じゃがいも
さかり(おいしくて栄養価も高く、価格も安定)
さやいんげん、きゅうり、ミョウガ、とうがん、ずいき、新生姜、さといも
なごり(旬の終わりかけ、コクや深みを楽しむ)
おくら、ゴーヤ―、つるむらさき、ズッキーニ、ピーマン、パプリカ、トウモロコシ、にんにく、茄子、枝豆
立秋の旬食材
くだもの
もも、すもも、プルーン、なし、いちじく、巨峰、マスカット、ラズベリー、ブルーベリー、すだち、かぼす、めろん、すいか、パッションフルーツ、マンゴー
魚介
つぶ貝、うに、ホヤ、アワビ、するめいか、アマダイ、スズキ、シマアジ、マコガレイ、ヒラマサ、かんぱち、はも、あゆ
いよいよ立秋、秋の暦になりました!
一般的に8月13日~16日はお盆を迎えます。精霊馬などの盆飾りを用意し、13日の盆入りから盆明けの16日まで飾ります。精霊馬(しょうりょうま)とは、きゅうりやナスに爪楊枝などで四つ足をつけたもの。きゅうりは馬、ナスは牛を意味し、祖霊があの世とこの世を行き来する乗り物として準備します。盆明けの片付けの際は、白い紙に包んで捨てるのがいいでしょう。
まだまだ暑い夏が続きますが、先祖供養を大切にしながら、日々の養生を続けてまいりましょう。