2022年9月23日~10月7日、二十四節気の「秋分(しゅうぶん)」にあたります。二十四節気(にじゅうしせっき)とは古代中国から伝わったもので、春夏秋冬をさらに約15日間ずつ分けた暦です。
前回の節気である「白露(はくろ)」では、本格的な秋を迎え、食材や外の香り、雲の形からも秋を感じられる季節となりました。今回ご紹介する「秋分(しゅうぶん)」はどのような季節を迎えるのでしょうか?
この記事では、今の時期に旬を迎える野菜を使った発酵保存食の作り方・レシピとともに、秋分についてご紹介します。
今回は、旬を迎えたにんにくを使って手軽に仕込める万能にんにく味噌ご紹介します。またそのアレンジレシピ「野菜たっぷり韓国風スープ」をご紹介します。
季節の発酵保存食シリーズ【秋分】にんにく味噌とは?
生のにんにくと味噌とみりんでつくる、半年以上保存可能な健康万能みそです。長期熟成発酵させることでにんにくの辛さがなくなり、生のままでも美味しくいただけます。もちろん火を通す料理に使えますが、生のまま食べると加熱することで失われる栄養素を摂取できます。
「万能にんにく味噌」の作り方・レシピ
材料(作りやすい量)
・みそ 200g~
・にんにく 5~6片
・みりん 大さじ3
作り方
1、にんにくをみじん切りにしたものを生の状態で、みりんとみそと合わせてできあがりです。今回は混ぜやすいように、小さなボウルに皮を剥いたにんにくとみりんを入れ、ハンドブレンダーにかけました。
2、よく混ぜる
3、煮沸消毒かアルコール消毒をした瓶に詰めて完成
仕込んでその日から食べることができますが、1週間ほど冷蔵保存で発酵熟成を進めると辛さが和らいできます。冷蔵保存で半年以上保存できます。使用するときは焦げやすいので、中火で様子を見ながら火を通しましょう。
食べ方アレンジ
・少量の水で溶いて、野菜いためなどに
・ごはんにのせたり、おにぎりの具などに
・はんぺんやお揚げに塗って、グリルで焼いてお酒のおつまみに
・スティック野菜などにつけて
・スープに加えて韓国風に
・カレーに入れて隠し味に
さまざまな料理に合います。ぜひご自身の食べ方で楽しんでください!
アレンジレシピ「野菜たっぷり韓国風スープ」の作り方・レシピ
材料(2人分)
・生姜 1片 みじん切り
・えび 6匹~
・にんじん 3cm いちょう切り
・にら 1/2束 みじん切り
・ネギ 1本 3㎝輪切り
・しいたけ 3つ 薄切り
・もやし 1袋
・水 1000ml
・塩麴 大さじ1
・にんにく味噌 大さじ2
・練りごま 大さじ1
・唐辛子 少々
・塩 少々
・ごま油 ひとまわし
・ごま 少々
作り方
1、鍋に生姜と油大さじ1~(分量外)を入れ弱火で香りを出す
2、にんじん、ねぎを入れ炒める
3、えび、しいたけ、もやしを加え炒める
4、すべてに火が入ったら水を加え、弱火で10分ほど煮出す
5、塩麴、にんにく味噌、練りごまを加えよく混ぜる
6、塩で味を整えてできあがり。お皿に盛って、上からきざんだニラ、ごま、唐辛子、ごま油をひとたらしして完成
秋分(しゅうぶん)とは
2022年9月23日~10月7日は秋分です。太陽が真東から真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。この日を境に日は弱く短くなり、徐々に冬に向かっていきます。9月20日~26日はお彼岸で、秋分の日は先祖供養の日ともされています。ご先祖様に家族みんなで手を合わせましょう。
二十四節気 秋の暦
初秋:立秋、処暑
仲秋:白露、 秋分(←今ここ)
晩秋:寒露、霜降
秋分の旬野菜
はしり(市場に出回りはじめたもの、初物)
きゃべつ、ねぎ、大根
さかり(おいしくて栄養価も高く、価格も安定)
からしな、ルッコラ、セロリ、レタス、じゃがいも、ミョウガ、チンゲン菜、里芋、かぼちゃ、れんこん、えびいも、にんじん、ヤーコン
なごり(旬の終わりかけ、コクや深みを楽しむ)
ピーマン、ナス
秋分の旬食材
くだもの
もも、すもも、プルーン、なし、いちじく、巨峰、マスカット、ラズベリー、ブルーベリー、すだち、かぼす、めろん、すいか、パッションフルーツ、マンゴー
魚介
つぶ貝、うに、ホヤ、アワビ、するめいか、アマダイ、スズキ、シマアジ、マコガレイ、ヒラマサ、かんぱち、はも、あゆ
秋分を迎えました!
自然界の元旦ともいわれる春分から半年が経ちました。実りの秋、夏の成果が表れる時期ともいわれています。つい忘れてしまいますが、私たちも自然の一部です。からだの調子や気持ちも、自然のリズムにうまく乗って過ごしていきましょう。
秋はホルモンの変化が起こりやすく、それによって精神にも影響がでます。自分の好きなこと、心身ともに癒されることをこの時期は特に意識して行いましょう。みなさまよい暦の後半をスタートさせてくださいね!