【白露】発酵ワクワク大使の二十四節気のお話

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東京・表参道にある、発酵をテーマにした居酒屋「発酵居酒屋5(ゴ)」の料理長を務める発酵料理人であり、“発酵わくわく大使”として発酵文化を伝える活動を行っている鈴木大輝さんに、「処暑(しょしょ)」について聞きました。

✓発酵ワクワク大使の【白露】に食べたい発酵レシピ!
『海老のしんじょと秋野菜の煮こごり』


2017年の二十四節気「白露(はくろ)」はいつ?

2017年の「白露」は9月7日です

二十四節気「白露(はくろ)」はいつ?

さわやかな朝。草の上で、水が玉のような“しらつゆ”を作ります。

白露。その字のとおり、夜に大気が冷え、草に白露が集まります。
七夕のころ、サトイモの葉にたまった露で墨をすり、字を書くと、手習い事が上達するという言い伝えがあります。

これから旬を迎える里芋の、大きくて水をプルンと弾く葉っぱに集まる露。
植物の葉や花、実にはたくさんの酵母菌があつまります。
天然酵母起こしに、白露をつかうのも乙なもの。
最近流行っている野草酵母というものでしょうか。

ちょっと熟れすぎた果物と白露の水をビンに入れ、ぷくぷくと湧いてきたら天然酵母のできあがり! 
酵母を使ってお饅頭やパン、ピザの生地をつくるのもいいですね。

2017年の二十四節気「秋分(しゅうぶん)」はいつ?

2017年の「秋分」は9月23日です

二十四節気「秋分(しゅうぶん)」はいつ?

この白露を越えると秋分です。

太陽の暦における、春分と秋分は一年におけるバランスポイント。
どちらも全地球的に、昼と夜の長さが同じく、真東から日が昇り、真西に沈む日です。
中庸というバランス感を大事にする仏教では、お彼岸といい、彼方の故人と繋がる重要な吉日としてとらえられています。

2017年の二十四節気「秋の彼岸(あきのひがん)」はいつ?

2017年の「秋の彼岸」は9月20日です

二十四節気「秋の彼岸(あきのひがん)」はいつ?

白露の終わり、秋分の3日前から彼岸入りです。

お彼岸を晴れやかで清々しい気持ちで迎えられるよう、白露という水について意識が向けられる時候に、
身の回りにある水、自身の中に流れる水を美しく。

夏の疲れが出てきやすい、白露から秋の彼岸、秋分

体内に入れる水分の温度を高めましょう

夏の疲れが出てきやすい、白露から秋の彼岸、秋分

夏、冷たい飲み物ばかり取っていた人は、ちょっと寒くなりはじめた今日この頃に、お腹の風邪になりやすいものです。

発酵における重要なポイントとして、温度と水分があります。

美味しいお水を湧かして、お茶を淹れたり、お酒を割ったり、体に入る水分の温度を高めて、
シャワーで済ませていたお風呂も、湯船にしっかりつかって温める。

暑さも寒さも彼岸まで。

これから訪れる実りの秋にむけて、人も菌も喜ぶ温活をはじめましょう。

【白露】に食べたい発酵レシピ『海老のしんじょと秋野菜の煮こごり』

発酵ワクワク大使・鈴木さんがお届けする今回のレシピは、『海老のしんじょと秋野菜の煮こごり(レシピページにリンク)』です。

【白露】に食べたい発酵レシピ『海老のしんじょと秋野菜の煮こごり』

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