木桶職人復活プロジェクト

2018年02月28日

「桶光」「結い物で繋ぐ会」職人 宮崎光一さん【木桶職人復活プロジェクト】

1月23日(火)に「木桶職人復活プロジェクト」に参加されていた、「桶光(おけみつ)」「結い物で繋ぐ会」職人の宮崎光一(みやざき こういち)さんにお話をうかがいました。

「桶光(おけみつ)」「結い物で繋ぐ会」職人の宮崎光一さん
「桶光(おけみつ)」「結い物で繋ぐ会」職人の宮崎光一さん

自ら志願して桶屋に。今年で26歳、“日本で一番若い木桶職人”として活動中

長崎の五島列島で、桶屋「桶光(おけみつ)」を立ち上げ、木桶職人をしています。今年で26歳、“日本で一番若い木桶職人”として活動しています。
桶屋としての活動は3年目です。実家が桶屋などではなく、長崎の五島列島にいる師匠から桶造りを学び、自ら志願して桶屋になりました。
もともと父親が趣味で桶造りを習いに行っていて、自分も小さい頃から父親にくっついて桶を造って遊んでいました。夏休みの工作でも桶を造ったりと、木桶との出会いと原点はこの幼少期にあると思います。

木桶職人復活プロジェクトに参加して、桶屋になろうと決心

実は、最初は桶屋になるつもりはなかったんです。でも、この木桶職人復活プロジェクトに初めて参加した2年前に、桶屋になろうと決心しました。木桶造りが好きで、木桶の文化継承に貢献したいと思ったのはもちろんなのですが、このプロジェクトに参加者している方々やこのプロジェクトの持つ力のようなものに突き動かされて、桶屋になることを選びました。

木桶職人として木桶を造り、「結い物で繋ぐ会」のメンバーとして木桶ワークショップも行う

「結い物で繋ぐ会」のメンバー、棟梁の原田啓司さん(左)、代表の岸菜賢一さん(中)、職人の宮﨑さん(右) ※「結い物で繋ぐ会」オフィシャルサイトより
「結い物で繋ぐ会」のメンバー、棟梁の原田啓司さん(左)、代表の岸菜賢一さん(中)、職人の宮﨑さん(右)
※「結い物で繋ぐ会」オフィシャルサイトより

普段は一人で寿司桶や味噌桶などを造っています。桶を造る数は、大きい桶を造るための出張があったりするので一概には言えませんが、平均すると1日1.5~2個くらいです。自分が造った桶は、大阪にある「食のセレクトショップ きしな屋」さんで販売しています。

また自分は、きしな屋の代表・岸菜賢一さんと、徳島の「司製樽(つかさせいたる)」棟梁の原田啓司さんと共に立ち上げた木桶職人集団「結い物で繋ぐ会」のメンバーとしても活動しています。きしな屋は大阪の枚方と船場に店舗があり、「木桶とご当地うまいもの きしな屋 大阪せんば店」ではワークショップを開催して木桶についても教えています。ワークショップでは、家庭で使う大きさの桶を造る工程の一部をやってもらいながら、自分が桶のお手入れ全般や桶造りについての話をします。

「桶に興味はある。だけど値段が少々張るし、使い方や手入れ法がわからない」。そんな方がワークショップに参加

きしな屋せんば店でのワークショップ様子 ※きしな屋木桶部 Facebookページより
きしな屋せんば店でのワークショップ様子 ※きしな屋木桶部 Facebookページより

ワークショップに参加される方は、実際に桶を使っていたり、桶についての情報をある程度持っている方が多いですね。桶で味噌を仕込むといいとか、お櫃でご飯を食べるとおいしいとか、「桶に興味はある。だけど、値段が少々張るし、使い方や手入れ法がわからない」。そんな方がワークショップに参加されます。桶についての理解が深まると、安心して購入してくれる場合も多いですね。

木桶職人復活プロジェクトに参加すること、木桶の文化を継承していくことが、本当に大切なこと

「桶光」「結い物で繋ぐ会」職人 宮崎光一さん

私は五島列島に住んでいるのですが、今回は1月10日からここで桶造りをして、2週間くらい小豆島にいる予定です。
木桶に使用するのは、奈良の銘木・吉野杉。吉野杉は、真四角で分厚く、縦横幅も広く長い状態で届きます。それらを木桶が組める状態にまで削っていく作業が必要になります。木桶は1週間に4~5本組み上げるのですが、その下準備に時間がかかるのです。

プロジェクトの期間中は、自分の桶造りはお休みになるので、これが終わったらちょっとバタバタすると思います(笑)。それでもやっぱり、このプロジェクトに参加すること、木桶の文化を継承していくことが、本当に大事なことですから。

桶を造る宮崎さん ※結い物で繋ぐ会オフィシャルサイトより
※結い物で繋ぐ会オフィシャルサイトより

桶光

桶光

結い物で繋ぐ会

結い物で繋ぐ会
食のセレクトショップ きしな屋
司製樽

【木桶職人復活プロジェクト】醸し人・繋ぎ人12名インタビューを読む

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