日本酒

2019年03月19日

【春の日本酒はピンク色♡】春酒・花見酒の楽しみ方 │マダム下宮のやさしい日本酒講座 vol.6

東京・東中野にある、少量生産日本酒の専門店「美酒和膳 ひがし中野 しもみや」。本格的な和食とのペアリングで日本酒の提供してくれる同店のマダム・下宮みどりさんによる、ビギナーのためのやさしい日本酒講座、好評開講中です♪

「美酒和膳 ひがし中野 しもみや」とはどんなお店? くわしくはこちら≫

第5回目は、春の日本酒、春酒・花見酒の楽しみ方について、マダム下宮に聞きました。

【春の日本酒】春酒・花見酒の楽しみ方 │マダム下宮のやさしい日本酒講座 vol.6
【春の日本酒】春酒・花見酒の楽しみ方 │マダム下宮のやさしい日本酒講座 vol.6

ハッコラ編集部:「お花見や歓送迎会などで日本酒をいただく機会も増える季節、春が待ち遠しいです~(浮)」
マダム下宮:「そうねぇ(ニコ)。今回は、春の日本酒として、季節を感じながら飲んでほしい“桃色にごり酒”を紹介するわね」

「美酒和膳 ひがし中野 しもみや」のマダム下宮
「美酒和膳 ひがし中野 しもみや」のマダム下宮

ピンクの日本酒!? なんとも春らしく、かわいらしいお酒ですね^^ まさに、春の日本酒、春酒・花見酒にピッタリです♡ お花見に持っていきたい逸品フードや、屋外での日本酒の飲み方などもご紹介する、マダム下宮のやさしい日本酒講座、第6回目の始まり始まり…!

春の日本酒、春酒・花見酒ってどんなお酒?

春の日本酒、春酒・花見酒ってどんなお酒?
春の日本酒、春酒・花見酒ってどんなお酒?

「春酒」は出来たての新酒、「花見酒」は春を告げる日本酒

元々、「春酒」や「花見酒」という季節酒はなかったと思いますね。最近言われだしたのでしょう。
あえて、「春酒」や「花見酒」と分けるとしたら、「春酒」は出来たての新酒の事。
そして「花見酒」は、春が来たことを告げる、花を眺めながら楽しむ日本酒。特にお花見で眺める桜は象徴的な存在です。家族や親しい仲間に声をかけて集まり、お料理を囲みながら桜の下で楽しむお酒とも言えるでしょう。
近年、ラベルも桜の花を意識したピンク色が多くなり、アルコール度数も低くなり、華やかで飲みやすい日本酒が多いようです。

春酒や花見酒としておすすめなのは、桃色をした天然ピンクの希少な日本酒

春酒や花見酒としておすすめなのは、桃色をした天然ピンクの希少な日本酒
春酒や花見酒としておすすめなのは、桃色をした天然ピンクの希少な日本酒

私のお店でお花見の季節におすすめなのが、桃色をした日本酒。
天然色なんですが、それはそれは美しい桃色のお酒で、まさに花見酒にピッタリ! 非常に珍しく、日本酒通でも知る人がまだまだ少ないお酒です。
生産数も少ないですし、アルコール度数も10度前後と低く、酸味がきいてスッキリしているので、好きになる人が年々増えている花見酒です。

着色ナシの天然色ピンクは、赤い色素を出す酵母のおかげ

このきれいな桃色は、着色していない天然の色なんですよ!
アルコールを造るのは『酵母』という菌。酵母も色々な種類があって、発見されると名前が付けられます。その酵母の中から、赤い色素を出す不思議な酵母が近年発見されました。
その昔から赤いお酒は時々出来ていたそうで、古い書物にも記録されています。でも、昔はなぜ赤いお酒が出来るのか、わからなかったんですね。文明が進んで科学が進んでコツコツと研究を重ねた結果わかってきました。

アルコール度数が低く飲みやすい、天然ピンクの日本酒

本来、酵母はアルコールを造るのが仕事。ところがこの酵母は、ある日特殊な紫外線を浴びたことで、違う酵母に生まれ変わってしまったんです。アルコールも造りますが、赤い色素も出すというという酵母に変化しました。
元々は元気な酵母でしたが、変化したことで発酵する力が大変弱くなり、時間もかかるようになりました。その上、赤い色素も出していく。また、近くに元気な酵母がいると、たちまち負けてしまう。
つまり人間でいえば、ひとりがふたつの仕事を任されてしまい、業務完了までにかなり時間がかかってしまう、という感じでしょうか。
そういうことで、アルコール度数が10度前後と低いんです。その上で、味のバランスと整えるのは容易な事ではないはずです。男女を問わず愛される日本酒で、お店のお客様はみなさん、「ぜひ、お花見の席に持っていきたい!」と目をキラキラさせて話して下さいます。

お花見での日本酒の飲み方

お花見での日本酒の飲み方
お花見での日本酒の飲み方

日本酒の種類を絞って、お水をしっかり摂りながらゆっくり楽しもう

お花見にいろんな種類の日本酒を持っていきたい気持ちはわかりますが、なるべく種類を絞り込む事をおすすめします。
様々な種類のお酒を一度に飲むと、悪酔いの元になる可能性があるので、日本酒をメインとする場合は、ソフトドリンクなどと合わせていただきましょう。
特に、お水はしっかり摂取してほしいので、十分に用意しましょう。そしてゆっくりと、とにかくゆっくり飲んで、楽しんでほしいですね。

野外でのお花見には、小さめのお猪口やグラスを準備して

お花見は、野外で楽しむケースが多いと思いますので、小さめのお猪口やグラスを準備しましょう。壊れても大丈夫なように、高級な酒器は避けましょう。
今のうちからどんな酒器にするかを考えるのもステキですね。その場の雰囲気がさらに盛り上がるはずです。

春の日本酒に合わせたい食べ物とは?

マダムのおすすめは『大阪鮓の四谷 八竹(はちく)』

『大阪鮓の四谷 八竹(はちく)』のホームページより
『大阪鮓の四谷 八竹(はちく)』のホームページ「折り詰め例」より

お花見におすすめしたい料理は色々ありますが、おすすめは『大阪鮓の四谷 八竹(はちく)』でしょうか。
大正13年の創業以来、大阪鮓の専門店として有名な『大阪鮓の四谷 八竹(はちく)』の茶巾ずしは、特に人気の逸品です。茶巾ずしはもちろん、大阪鮓、黄味寿司、巻き寿司を中心にした詰め合わせがいいですよ。

大阪鮓の四谷 八竹(はちく)

今が旬の「生わかめ」もおすすめ!

私のお店では、春といえば「生わかめ」! 丁度、お花見の季節と重なる時期に、生わかめが出てきます。
1年を通して出回っているわかめですが、実は今が旬。収穫期はひと月半からふた月で、まさにこの時期しか生では食べられないので、もし私がお花見に出かけるなら、きっと持っていくでしょうね。

お花見を持ち寄りパーティにするのも楽しい

また、お花見に集まる人たちで、持ち寄る料理や飲み物を分担するのもいいと思います。
例えば、ビールを持ってくる人、日本酒を持ってくる人、お寿司を持ってくる人、お肉料理を持ってくる人、サラダを持ってくる人など。面白いリクエストをしてみても、楽しいかも知れませんね。
春が来たことを一緒に喜び、共に楽しむお花見を今から計画してみてはいかがでしょうか。

マダムが出会った幻の春酒・花見酒

お花見での日本酒の飲み方
マダムおすすめの春酒・花見酒

栃木県小山市の「小林酒造」が造っていた、幻の『鳳凰美田』桃色にごり酒

もう幻になってしまいましたが、栃木県小山市の小林酒造が造っていた「鳳凰美田」の桃色にごり酒がおいしかったですね。きっかけは、お客様が「珍しい日本酒が手に入ったから」と2種類持って来て下さったのが最初でした。

どちらもキレイな桃色をした日本酒! 桃色にごり酒には、この時初めて出会いました。古代米を使って桃色したものと、赤い色素を出す酵母によって桃色にしたものと、色は両方とも同じ美しいピンクでしたが、古代米で造られたほうは、一般的な日本酒と同様のアルコール度数があります。見た目はかわいらしい桃色にごり酒でしたが、味はそれぞれ異なっていたのを覚えています。
その年に偶然酒屋さんへ仕入に行ったときに見かけて即購入しましたが、それが最初で最後になりましたね。

マダムおすすめ!3月に飲みたい日本酒はこれ!

今回は春酒・花見酒ということで、桃色にごり酒をご紹介します。珍しいお酒ですので、ぜひ一度飲んでみてくださいね!

群馬県館林市の「龍神酒造」による『尾瀬の雪どけ 桃色にごり 純米大吟醸』

群馬県館林市の「龍神酒造」による『尾瀬の雪どけ 桃色にごり 純米大吟醸』
群馬県館林市の「龍神酒造」による『尾瀬の雪どけ 桃色にごり 純米大吟醸』

純米大吟醸の桃色にごり酒。爽やかな甘さと酸味、そしてアルコール度数が低いのでスイスイ楽しめる1本です。開けたては少しだけ発泡感も! 口に入れてしばらくすると弾ける感じが楽しめます。見た目も味も楽しく、お花見に持っていくと注目されること間違いなしです。

龍神酒造

千葉県長生郡一宮町の「稲花酒造」による『春咲きそめしころに』

千葉県長生郡一宮町の「稲花酒造」による『春咲きそめしころに』
千葉県長生郡一宮町の「稲花酒造」による『春咲きそめしころに』

こちらも桃色にごり酒。今年は色を濃いめに出すために、出荷が遅くなりました。造っているのは私の主人と東京農大で同級生だった女性で、経営と造りを兼ねています。少し発泡するタイプの貴重なにごり酒です。

稲花酒造
Facebookページ

大分県杵築市の「中野酒造」による『ちえびじん桃色にごり純米原酒』

こちらは、当店初登場の桃色にごり酒。おいしい日本酒を造ることで注目を集める「中野酒造」の桃色にごり酒です。爽やかな甘さとトロッとした口当たり。アルコール度数も低いので、お酒が得意ではない方も楽しめる1本です。

中野酒造
インスタグラム

桃色にごり酒でピンクな春酒・花見酒を楽しもう♡

見た目や風味はもちろん、アルコール度数も低めで飲みやすい桃色にごり酒は、普段日本酒をたしなまない方にもピッタリ! 繊細で愛らしい桜を愛でながら、ぜひゆっくりと味わってみてくださいね!

美酒和膳 ひがし中野 しもみや

しもみやさんの投稿 2016年10月6日木曜日

小泉武夫先生の教え子だったご主人とマダム下宮が営む、少量生産日本酒の専門店「しもみや」

東京農大醸造学科の卒業生で、小泉武夫先生の教え子だったご主人の下宮龍児さんと、マダムの下宮みどりさんが営む、少量生産日本酒の専門店「美酒和膳 ひがし中野 しもみや」。意識して珍しい日本酒だけを置いている訳ではなく、「小さな蔵が伝統を引き継ぎ、自分たちの手で丁寧に作り上げる少量生産の日本酒を楽しんでほしい」、「大量生産では決して出せない本物の日本酒の味を味わってほしい」という想いからセレクトされた日本酒と、季節の発酵料理が味わえるお店です。

しもみやさんの投稿 2016年11月25日金曜日

日本酒と季節の発酵料理のペアリングは、マダム下宮におまかせで安心

旬の食材を活かした、体に優しくて日本酒に合う発酵料理の数々は、まさに“日本酒を楽しむための料理”。ご主人による発酵料理が次々と出されますが、日本酒とのペアリングはマダムにおまかせで安心。料理が出されるタイミングで、その料理と合う日本酒をマダムが出してくれます。
日本酒に詳しくない方も、いろんな日本酒の飲んできた方も、ともに大満足すること間違いなし! 東中野の醸し場「美酒和膳 ひがし中野 しもみや」にぜひ足を運んでみてくださいね。

店舗情報

店名:美酒和膳 ひがし中野 しもみや
URL:オフィシャルサイト食べログFacebookページ
住所:東京都中野区東中野1-52-18 クワハウス1階(Google Map
営業時間:PM6:00~AM1:00/LO.12:00
定休日:毎週月曜日
電話/FAX・メールアドレス:TEL&FAX:03-3363-7878 ※ご予約は4名様まで/e-mail:sake-shimomiya@sirius.ocn.ne.jp

下宮みどり

下宮みどり

少量生産日本酒の専門店「美酒和膳 ひがし中野 しもみや」のマダム。1958年、鹿児島県は桜島で生まれ育つ。同店を立ち上げるまで、長くアパレルの仕事に携わる。夫は、同店の店主で東京農大醸造学科のOB、小泉武夫先生の教え子である下宮龍児氏。龍児氏は、同級生は酒蔵の跡継ぎがほとんどという他にない大学で学ぶ。しかし、年々廃業する同級生の蔵の事実を知り、何とかしたいという龍児氏の背中を押し、2004年、夫婦で同店を立ち上げる。手作りされる本物の日本酒は実に数が少なく、出会うチャンスがないため、「感動してほしい!本物の味を知って目覚めてほしい!」と願い、同店を営んでいる。 https://www.shimomiya.jp/

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