発酵熟成2週間!「自家製黒にんにく」の作り方│穀雨(こくう)の二十四節気発酵レシピ

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2021年4月20日~5月4日は、二十四節気の「穀雨」にあたります。二十四節気(にじゅうしせっき)とは古代中国から伝わったもので、春夏秋冬の季節をさらに約15日間ずつ分けた暦です。

穀雨のひとつ前の節気「清明(せいめい)」では、春の暖かい日差しを受けて、草木が芽生え、植物たちがいきいきとし始める新緑の季節でした。
今回ご紹介する「穀雨(こくう)」はどのような季節を迎えるのでしょうか?手軽な発酵レシピとともにご紹介しましょう。
穀雨の発酵レシピは、2週間発酵熟成させた「発酵熟成黒にんにく」と、発酵熟成黒にんにくを使ったアレンジレシピ「玉ねぎステーキと黒にんにくソース」の2メニュー。ぜひお家で作ってみてくださいね!

穀雨の発酵レシピ「発酵熟成2週間!自家製黒にんにく」の作り方
穀雨の発酵レシピ「発酵熟成2週間!自家製黒にんにく」

発酵熟成2週間!「自家製黒にんにく」レシピを見る>>
発酵熟成黒にんにくを使ったアレンジレシピ「玉ねぎステーキと黒にんにくソース」を見る>>

穀雨(こくう)とは

2021年4月20日~5月4日は穀雨。穀物を潤し、育ててくれる春の雨が降る季節です。春の雨は作物にとって恵みの雨。栄養をたくさん含んだ雨水は、作物の成長に必要な活力を与えてくれます。
また、穀雨の時期は、チューリップや春牡丹などが咲く華やかな季節でもあります。

穀雨
穀雨の時期は、チューリップや春牡丹などが咲く華やかな季節

春の土用(4月17日~5月4日)

土用とは、1年のなかで過ぎ去る季節を終わらせ、次の季節を迎え入れる移行の期間です。そのため、この時期は、引っ越しや建て替えなどの行為を控える期間でもあります。これは、土用の期間が大きな土台の変化の時期であるためです。同時に体を整える期間でもあり、この時期にいただく旬の食材は甘みがあり、黄色のものを食べるとよいと言われています。
春の土用のおすすめ食材は「キャベツ、菜の花、きんかん、酢味噌、つけもの」などです。ぜひこれらの食材を積極的に使いましょう!

穀雨 七十二候

葭始生(あし、はじめてしょうず)

水辺の葭(あし)が芽吹き始めるころ。

霜止出苗(しもやみて、なえいずる)

暖かさが増し、霜も降りなくなり、苗が生き生きと育ち始めるころ。

牡丹華(ぼたん、はなさく)

百花の王とされる牡丹が咲くころ。いよいよ春も本番。

穀雨の旬野菜

はしり(市場に出回りはじめたもの、初物)

おくら、ゴーヤ―、とうがらし、ズッキーニ、

さかり(おいしくて栄養価も高く、価格も安定)

みつば、さやえんどう、アスパラガス、山ウド、たけのこ、わらび、トマト、ソラマメ、おかひじき、新ごぼう、ジャガイモ、ジュンサイ、チンゲン菜、

なごり(旬の終わりかけ。コクや深みを楽しむ)

からし菜、さんとうな、うるい、タラの芽、クレソン、春キャベツ、ルッコラ、ふき、レタス、新玉ねぎ

穀雨の旬食材

くだもの

いちご、びわ、アンデスメロン、マンゴー、甘夏、デコポン、はっさく

魚介類

あさり、はまぐり、ホタテ、シジミ、サザエ、ホタルイカ、白エビ、シャコ、きびなご、鰆、初カツオ、ニシン

黒にんにくとは?

黒にんにくとは?
黒にんにくとは?

今回ご紹介する穀雨の発酵レシピ「黒にんにく」とは、生のにんにくをそのまま長期発酵熟成させたものです。にんにくの強力な抗酸化作用と抗がん作用成分が、長期発酵熟成されることにより数倍にも増えるといわれています。冷蔵庫で2年以上保存できます。毎日1片食べると、強い体作りをサポートしてくれます。

黒にんにくの特徴

黒にんにくは、にんにく特有の香りがほぼ消えており、甘くプルーンのような食感・味になります。これなら毎日食べやすく、ニオイも気になりません。

黒にんにくの効果

黒にんにくの効果は数多く報告されていますが、代表的なものとして
・体を温める
・スタミナ補給
・血管や肌の酸化をふせぐ
・血行促進
・強力な抗酸化作用
・疲労回復
などがあります。

穀雨の発酵レシピ「発酵熟成2週間!自家製黒にんにく」の作り方

穀雨の発酵レシピ「発酵熟成2週間!自家製黒にんにく」の作り方
穀雨の発酵レシピ「発酵熟成2週間!自家製黒にんにく」の作り方

材料

・生のにんにく1kg

必要なもの

・炊飯器
・紙袋
・保存タッパー

注意点

・にんにくの香りが炊飯器につくので、一度黒にんにくを仕込むと、黒にんにく専用の炊飯器になります。
・にんにくの香りが充満するので、家の中ではなくベランダなどの家の外で仕込むことを強くおすすめします!

作り方

1 にんにくを1片ずつバラバラにする。皮は剥かずにそのままにしておく。
2 炊飯器ににんにくを入れ、フタをしめて保温モードにする。
3 その状態で2週間発酵熟成させる。5日おきくらいに天地返しする。(空気を入れるためと、まんべんなく温度がいきわたるように)
4 2週間経ったらすべて紙袋に入れ、軽く口をとめ、あら熱と湿気をとる。1日ほど風通しの良い場所で保管する。
5 完成。保存タッパーにいれる

ポイント

注意点にも書きましたが、炊飯器に黒にんにくのにおいがつきます。お手頃な価格の炊飯器を準備し、黒にんにく仕込み用の炊飯器にするのがおすすめです。

アレンジレシピ「玉ねぎステーキと黒にんにくソース」

アレンジレシピ「玉ねぎステーキと黒にんにくソース」
アレンジレシピ「玉ねぎステーキと黒にんにくソース」

皮つきのまま両面焼いた玉ねぎに、黒にんにくのソースを添えればごちそうに!家族も喜びそうな1品!

材料

・玉ねぎ

【黒にんにくソース】
・黒にんにく 4~5片
・醬油麹 大さじ1
・純米酢 大さじ1
・ごま油 大さじ1

作り方

1 玉ねぎの一番外側の薄皮をむく。1.5㎝に輪切りにし、バラバラにならないようにつまようじで刺して止める
2 フライパンに油をしき、玉ねぎをきれいに並べる。水を差しフタをしめて蒸し焼きにする。片面も同じように火を入れる
3 玉ねぎに火を通している間にソースを作る。小さいボールに材料すべて入れハンドブレンダーでソース状にする。ハンドブレンダーがなければフォークでもok!


「玉ねぎステーキと黒にんにくソース」の作り方

4 お皿に玉ねぎを盛り付けソースを添えて完成!

ポイント

皮のまま焼くことで、玉ねぎの香りがさらに引き立てられます。つまようじで止めているので、気になる方は盛り付け後に抜いてください。

春も終盤!発酵食材で、自然の恵みを存分に味わおう

今回で最後の春の暦になりました。次の節気はいよいよ立夏を迎えます。4月18日から土用入りし、自然界の動植物たちも夏に向けて着々と準備を進めていく時期です。私たち人間も自然の一部ですから、知らない間に体は変化、順応の準備をしています。消化に良いもの、明日の活力になるような食材を積極的にいただきましょう!

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