2022年5月21日~6月5日、二十四節気の「小満(しょうまん)」にあたります。二十四節気(にじゅうしせっき)とは古代中国から伝わったもので、春夏秋冬をさらに約15日間ずつ分けた暦です。
前回の節気である「立夏(りっか)」から夏の暦になり、さわやかな新緑の季節に入っていきました。今回ご紹介する「小満(しょうまん)」はどのような季節を迎えるのでしょうか?この記事では、この時期に旬を迎える野菜を使った発酵保存食の作り方・レシピとともに、小満についてご紹介します。
今回は、5月から7月(最盛期は6月)が旬のらっきょうを長期保存する方法として、塩麹漬けと一二三漬けの2種類の方法をご紹介します。
季節の発酵保存食シリーズ【小満】らっきょう塩麹漬け&らっきょう一二三漬け
らっきょうを長期保存する方法にはさまざまなものがありますが、今回はお手軽にできるものを2種類ご紹介します。塩麴漬けはらっきょうを塩麴のみで漬けます。一二三漬けは、酢:みりん:醤油を1:2:3で漬けるのでそう呼びます。どちらも漬けてすぐに食べられ、半年ほど保存できるのでとても便利です。
「塩麴らっきょう漬け」の作り方・レシピ
材料(作りやすい分量・300gほど)
・そうじ済みのらっきょう
・らっきょうの総量の1/3の量の塩麴
作り方
1、ボウルにらっきょうと塩麴を入れ、よく混ぜる。
2、煮沸消毒かアルコール消毒をしたびんに詰める。らっきょうから水がでてきて全部浸かるので、当日はこの状態で問題ありません。冷蔵保存で3日以降から食べられます。
3、3日経った様子
下の方がよく漬かっているので、くるりと混ぜましょう。約半年間保存できます。
食べ方いろいろ
・そのまま食べてごはんやお酒のお供に
・小さく刻んでチャーハンに
・刻んで豆腐にかけて
・お肉で巻いて焼いても
・たまごサラダに入れて食感のアクセントに
どんな料理にも合いやすいシンプルな味なので、いろんな料理にいれて楽しんでみてください!
「らっきょう一二三漬け」の作り方・レシピ
材料(作りやすい分量・300gほど)
・そうじ済みのらっきょう
・らっきょうの総量の1/2程度の漬け汁(純米酢:みりん:しょうゆ=1:2:3)
・昆布 5㎝
・唐辛子 中の種をとったもの1本
作り方
1,煮沸消毒かアルコール消毒をした瓶にらっきょうをいれ、純米酢、みりん、しょうゆを上からそそぐ。
2、昆布と唐辛子も中に詰め、フタをして冷蔵保存で5日以降から食べられます。
3、5日目の様子
色づいてきて食べごろになりました。時間が経てばたつほど辛味も抜けてきます。冷蔵で半年ほど保存できます。
食べ方いろいろ
・そのまま食べてごはんやお酒のお供に
・小さく刻んでチャーハンに
・刻んで豆腐にかけて
・お肉で巻いて焼いても
・たまごサラダに入れて食感のアクセントに
シンプルな味なので、いろんな料理にいれて楽しんでみてください!
小満(しょうまん)とは
2022年5月21日~6月5日は小満です。太陽を浴び、草木がすくすく育ち、あらゆる生命が満ちていく時期。育ち盛りの蚕が桑の葉をいっぱい食べて大きくなり、麦は収穫の時期、田んぼは田植えの準備の時期となります。夏の2番目の暦、太陽の日差しも徐々に強くなっていきます。
二十四節気 夏の暦
初夏: 立夏、小満(←今ここ)
仲夏: 芒種、夏至
晩夏:小暑、大暑
小満の旬野菜
はしり(市場に出回りはじめたもの、初物)
おくら、ゴーヤ―、ズッキーニ、ピーマン、唐辛子
さかり(おいしくて栄養価も高く、価格も安定)
みつば、さやえんどう、アスパラガス、トマト、そら豆、じゅんさい、さやいんげん、チンゲン菜
なごり(旬の終わりかけ、コクや深みを楽しむ)
さんとうな、うるい、クレソン、春キャベツ、うど、ふき、レタス
小満の旬食材
くだもの
メロン、パパイヤメロン、さくらんぼ、びわ、ゴールデンキウイ、グレープフルーツ、マンゴー、ライチ、ドリアン
魚介
シジミ、ホタテ、サザエ、ホヤ、みる貝、あおりいか、ホタルイカ、白エビ、シャコ、初カツオ、サワラ、アジ、ニシン、ホッケ
梅しごとの季節がやってきました
そら豆やらっきょう、梅などが旬を迎え、仕込みごとが忙しくなる時期です。梅を毎年いろいろな方法で漬けてみると楽しいですよ。梅漬け、カリカリ梅漬け、梅の味噌漬け、梅シロップや梅酒など、梅の漬け方には本当にいろいろな方法があります。梅は血をきれいにしてくれる食材なので、1年を通して毎日食べられるようにたくさん仕込みましょう。
本格的な夏に向かって日差しが強くなってきます。梅雨時期を控え体調も崩しやすい頃。紫外線対策を万全にし、日々の食の養生を続け、強い体づくりをしていきましょう。