身体にうれしい発酵ドリンクとして注目されている甘酒。
最近は、スーパーでも市販の甘酒を見かけることが増えました。
甘酒は手づくりをするのがイチバンですが、まずは手軽に市販の甘酒を試してみるのもいいですね。
そこで今回は、市販されている甘酒の選び方について見ていきたいと思います。
買う時に表示ラベルをチェック!
市販の甘酒を買う時にはぜひ表示ラベルを見てみてください。大きく分類すると以下のように分けられると思います。
1: 米麹だけ
2: 米麹と米
3: 米麹と米と塩
4: 砂糖が入っているもの
5: 酒粕が入っているもの
6: 酸化防止剤が入っているもの
7: フレーバー入りのもの
それぞれの違いを見ていきましょう。
1:米麹だけ
甘酒は米麹に60度のお湯を同量入れて保温して作ることができます。麹のでんぷんが糖化して甘くなるので、お砂糖を入れなくても甘いんです。なので、この自然の甘さを楽しむためにも、ぜひお砂糖の入っていないものを選んでいただきたいなと思います。また、米麹だけの甘酒は麹ならでは風味も楽しめます。
2:米麹と米
甘酒には3つの作り方があり、さきほどご説明した米麹とお湯だけで作る「はやづくり」という方法と、この米麹と米で作る「かたづくり」「うすづくり」という方法です。麹の風味があまり強いのが苦手という方はこの米麹と米からできている甘酒を選ぶといいでしょう。「かたづくり」は炊きあがった米を少し冷ました所に麹を混ぜ込んで作ります。そこにお湯を加えて作るのが「うすづくり」です。そのため、米麹と米で作った甘酒はとてもドロッとしているものと、割とサラサラしているものがあると思います。これはこの「かたづくり」「うすづくり」の違いであるのがほとんだと思います。調味料などに使いたい時や濃厚なものがお好きな方、豆乳や牛乳で割りたいは「かたづくり」で作られたドロッとタイプが、そのままサラっと飲みたい方は「うすづくり」で作られたサラサラタイプがおすすめです。
また、このタイプは玄米を使っているものがあります。麹を玄米から作ることはできるのですが、なかなか難しいので、玄米甘酒は麹と玄米で作っているものが多いのだと思います。玄米の栄養を取りたい方は玄米甘酒もおすすめです!
3:米麹と米と塩
塩が入ると甘酒の甘さがより引き立ちます。決してしょっぱいわけではないのです。このタイプは人によっては少し甘さが強く感じる方もいらっしゃるかもしれません。甘酒本来の甘さを楽しみたい場合には塩が入っていないタイプを探してみるのもいいですね。
4:砂糖が入っているもの
先ほども書きましたが、甘酒の本来の甘さは麹のでんぷんが糖化したものですので、砂糖を入れる必要はありません。なので、できれば砂糖が入っていない甘酒を選んでいただけたらと思います。
5:酒粕が入っているもの
甘酒は、米麹から作るものと、酒粕で作るものがあるので、表示ラベルを見て確認いただければと思います。甘酒と表示されていても酒粕と砂糖でできているもの、あるいは米麹の甘酒に酒粕が混ざっているものもあります。米麹の甘酒だと思って飲むと、酒粕特有の風味でビックリしてしまうこともあるかもしれません。しかし、酒粕も立派な発酵食品で、ビタミンB群など栄養もたっぷりですし、身体にもやさしいのでお好みで選んでいただければと思います。
6:酸化防止剤が入っているもの
市販品は出来上がってから飲む人の手元に届くまで時間が空いてしまいます。ですので、保存料として酸化防止剤が入ってしまうのは仕方ないことだとは思うのですが、一方で入っていないものもあります。これも表示ラベルを見てご自身で判断をしていただけたらと思います。
7:フレーバー入りのもの
甘酒にフレーバーを付けたものも最近では販売されています。たまには気分を変えて飲みたい時もあると思いますし、はじめの一歩にはフレーバーが付いているものから飲んでみるのもいいかもしれません。
健康のために毎日取り入れるものであれば、ぜひシンプルに米麹だけや米と米麹だけのような甘酒を選んでいただくのがオススメです。
市販の甘酒を楽しんだら、手づくりにもトライ!
市販の甘酒は手軽ですが、保存のため加熱処理をしているものが多いのが現状です。甘酒は65度を超えると酵素が失活してしまいます。なので、一番はやっぱり手づくりの甘酒です。まずは手軽に市販品で甘酒ライフをはじめて、次のステップではぜひ手づくりの甘酒も取り入れてみてくださいね。
>カンタンにできる甘酒の作り方は以下をご覧ください
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