発酵食品が「腸内フローラ」を整える?【教えて!小泉武夫先生】

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発酵食品やその食文化における第一人者として日本でもっとも有名な小泉武夫先生。月光仮面ならぬ「発酵仮面」という異名も持つ小泉先生に、発酵食品について教えていただきました!

発酵食品が体に良い働きをするのは、「腸内フローラ」を整えるからという説明を最近、目にします。「腸内フローラ」とはなんでしょうか。

発酵食品が「腸内フローラ」を整える?【教えて!小泉武夫先生】:haccola 発酵ライフを楽しむ「ハッコラ」

「フローラ」とは「花畑」という意味です。私たちの腸の中には、とても多くの微生物、「腸内細菌」がいます。いろいろな種類の腸内細菌が腸の中に存在し、まるで花畑のように広がっている。その様子を「腸内フローラ」、正確には腸内ミクロフローラと言います。
 以前、説明したように、人間の免疫の80%は腸で作られます。腸内フローラを良い状態にしておくと、免疫細胞(NK細胞)がたくさんできる。つまり免疫力がアップするのです。
 お腹の中には良い菌だけでなく、悪い菌もいます。例えば、肉を多く食べる人のお腹の中では、肉の分解物から大腸がんを引き起こすニトロ化合物を作る悪い菌が増えます。しかしそれらの悪い菌も、腸内フローラが豊かで、免疫細胞がたくさん作られていれば体から排除されます。大腸がんや直腸がんの発生率が小さくなると考えられます。
 スーパーやコンビニに行くといろんな種類のヨーグルトがあります。免疫細胞を増やすためにヨーグルトはとても良い。漬け物や納豆、味噌も良いです。
 また現代の若い女性は、果物や野菜を多く食べているので、とても良いと思いますよ。果物や野菜の主成分は食物繊維です。食物繊維は分解されないで腸に届きます。食物繊維が土壌となり、そこに腸内フローラができるのです。

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