教えて!小泉先生

2016年11月10日

発酵化粧品ってどういいの?【教えて!小泉武夫先生】

発酵食品やその食文化における第一人者として日本でもっとも有名な小泉武夫先生。月光仮面ならぬ「発酵仮面」という異名も持つ小泉先生に、発酵食品について教えていただきました!

11.発酵化粧品は効果があるの?

発酵化粧品は効果があるの?【教えて!小泉武夫先生】:haccola 発酵ライフを楽しむ「ハッコラ」

「発酵」をアピールした化粧品などは、発酵菌そのものではなく発酵菌が作り出した成分を取り入れています。
私は実家が造り酒屋でしたので、子供の頃、杜氏さんにぬか漬けを出していました。ぬか味噌の中に手をいれると手がピカピカになります。ですが仕込んだ最初の頃はその効き目がありません。まだ発酵していないからです。発酵することによって、肌に良い成分ができているのです。
実家は福島の山の中でしたから、祖母はお酒を買いに来る女の人の手があかぎれやしもやけになっているのを見て「美人水」という化粧水を作っていました。お酒8合にグリセリン1合とゆずの絞った液を1合入れていました。自分用には特別にお酒を7合にして、アロエをおろして絞ったものをさらに1合加えていました。
肌には小さな毛穴があります。ここからグリセリンと一緒にお酒の成分が肌の中に入っていく。ゆずはビタミンCですから肌にいい。昔の人は、生活の知恵として発酵を生活の中に取り入れていたのです。
21世紀を生きる私たちも、発酵菌の働きを暮らしの中でうまく取り入れて、健康に役立てたいですね。

小泉武夫

小泉武夫

1943年福島県の酒造家に生まれる。 東京農業大学名誉教授。農学博士。専攻は食文化論、発酵学、醸造学。 現在、鹿児島大学、琉球大学、広島大学大学院医学研究科、石川県立大学ほかの客員教授を務める。 特定非営利活動法人発酵文化推進機構理事長。全国発酵のまちづくり協議会長。全国地産地消推移新協議会会長(農水省)、「和食」文化保護・継承国民会議委員(農水省大臣官房)、食料自給率向上協議会会長(農水省大臣官房)など、食に関わる様々な活動を展開し、和食の魅力を広く伝えている。 著書に、『食あれば楽あり』(日本経済新聞社)、『発酵食品礼賛』(文春新書)、『食と日本人の知恵』(岩波現代文庫)、『食の世界遺産』(講談社)、『江戸の健康食』(河出書房新社)、小説『夕焼け小焼けで陽が昇る』(講談社文庫)、『猟師の肉は腐らない』(新潮社)、『幻の料亭・日本橋「百川」黒船を饗した江戸料理』(新潮社)など単著は140冊を超える。日本経済新聞に連載の「食あれば楽あり」は現在24年間にわたり連載中。丸ごと小泉武夫 食マガジン  NPO法人発酵文化推進機構

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