ブルガリアでは、年間にひとりあたり平均30kgものヨーグルトが食べられている
便秘解消、肥満予防、ビタミン補給、造血作用などなど、女性にうれしい健康美容効果がたっぷりの「ヨーグルト」。ヨーグルトが国民食でもあるブルガリアでは、年間にひとりあたり平均30kgものヨーグルトが食べられているのだとか。
秘密はヨーグルト!?ブルガリアのスモーリャン地方は長寿で有名な地域
ロドピ山脈の奥にあるブルガリアのスモーリャン地方
ブルガリアの山岳地帯・スモーリャン地方は長寿で有名な地域ですが、この辺りではヨーグルトや野菜をふんだんに使った郷土料理が食べられているそうです。ブルガリアにある長寿地方の秘密は、ヨーグルトにあるのかもしれません。
ブルガリア人は年間30kg、日本人は何kg?ヨーグルトを効率よく食べる方法とは?
5月15日の「ヨーグルトの日」を記念して開催された特別イベントに潜入!
そこで今回は、去る5月15日の「ヨーグルトの日」を記念して開催された特別イベントに潜入! 銀座のブルガリア料理専門店『ブルガリアンダイニング トロヤン』と、浅草の発酵和食カフェ『Hacco’s Table(ハッコーズテーブル)』に、ヨーグルトの歴史や、ヨーグルトをよりおいしく・効率的に食べる方法などを教えて頂きました。
「日本人の年間ヨーグルト消費量はどれくらい?」、「ヨーグルトを日本の発酵食品と合わせるとさらにおいしくなるの?」などなど、興味深いお話がたくさん伺えました。
ヨーグルトの起源は、紀元前1万年前のメソポタミア地方
乳を搾った容器の中で乳酸菌が自然増殖したことで、今のヨーグルトに近いものができたそう
ヨーグルトを含めた発酵乳の歴史はとても古く、現存する資料からはすでに紀元前1万年前にはメソポタミア地方(現在のイラクの一部)などで牛や羊を家畜化していたといわれています。乳を搾った容器の中で乳酸菌が自然増殖したことで、今のヨーグルトに近いものができたそう。
当時からヨーグルトを食べると体の調子が良くなったり、精神状態が整ったり、食材の保存性や味がおいしくなるといったことが明かになるにつれ、文化や文明とともに各地に広まり、各地の風土に溶け込みながら食文化になじんだといわれています。
紀元前7000年頃のブルガリア先住民たちも、現在のチーズやヨーグルトを食べていた
ヨーグルトが国民食でもあるブルガリアでも、紀元前7000年頃の地層から発掘された土器や石器などから、当時のブルガリア先住民たちも現在のチーズやヨーグルトを食べていたんだとか。
日本人のヨーグルト消費量は年間6〜7kgで、ブルガリア人の約1/5程度
ブルガリア人が年間に食べるヨーグルトはひとり平均30kg
時を経た現在でも、ブルガリア人が年間に食べるヨーグルトはひとり平均30kgと世界でもトップクラス。ちなみに日本人のヨーグルト消費量は、年間6〜7kgとブルガリア人の約1/5程度なのだそう。ブルガリアではいかにたくさんのヨーグルトが食されているのかがわかりますね。
銀座のブルガリア料理専門店『ブルガリアンダイニング トロヤン』に教わる、ブルガリアでのヨーグルトの食べ方
銀座のブルガリア料理専門店『ブルガリアンダイニング トロヤン』
では、どのようにして、日本の約5倍もの量のヨーグルトがブルガリアで食べられているのでしょうか? ブルガリアでは、デザートや完食としてヨーグルトを食べるだけでなく、スープやソースにしたり、水切りしたヨーグルトをサラダにしたりと、お料理に活用して、文字通り日常的に食べられています。
以前haccolaでもご紹介したブルガリア料理専門店『ブルガリアンダイニング トロヤン(旧:ブルガリアンダイニング ソフィア)』に、ブルガリアでのヨーグルトの食べ方を教えて頂きました。
ブルガリアのヨーグルト冷製スープ「タラトル(Tarator)」
ヨーグルトの冷製スープ「タラトル(Tarator)」(写真提供:ドンピエールグループ)
ブルガリア料理の代表的な一品、ヨーグルトの冷製スープ「タラトル(Tarator)」。きゅうり、くるみ、ディルが入っていて、ニンニクとハーブも効いており、さっぱりとした風味が魅力。
水切りヨーグルトのサラダ「スネジャンカ(Snezhanka)」
水切りヨーグルトのサラダ「スネジャンカ(Snezhanka)」(写真提供:ドンピエールグループ)
水切りヨーグルトのサラダ「スネジャンカ(Snezhanka)」は、ブルガリア語で“白雪姫”の意味。
ヨーグルトと卵黄を合わせて焼き上げたブルガリア風ラザニア「ブルガリアンムサカ(Bulgarian Moussaka)」
ブルガリア風ラザニア「ブルガリアンムサカ(Bulgarian Moussaka)」(写真提供:ドンピエールグループ)
ブルガリア風ラザニアとも言える、ジャガイモとひき肉のオープン料理「ブルガリアンムサカ(Bulgarian Moussaka)」。ヨーグルトと卵黄を合わせて焼き上げます。
ヨーグルトソースのブルガリア風ハンバーグ「ほうれん草のキュフテ(Spinach Kyufte)」
ブルガリア風ハンバーグ「ほうれん草のキュフテ(Spinach Kyufte)」(写真提供:ドンピエールグループ)
ブルガリア風のハンバーグ「ほうれん草のキュフテ(Spinach Kyufte)」。ヨーグルトのソースをかけていただきます。
5月15日の「ヨーグルトの日」に楽しむブルガリア料理&ヨーグルト料理
「ヨーグルトの日」を記念して開催された特別イベント
そんなヨーグルトを使ったブルガリア料理は、もちろん『ブルガリアンダイニング トロヤン』にて楽しむことができます。同店はヨーグルト以外の本格的なブルガリア料理も味わえる日本唯一のお店として、お得なランチメニュー、豪華なディナーメニューともに楽しめる人気店です。
「ヨーグルトの日」に、銀座のブルガリア料理専門店『ブルガリアンダイニング トロヤン』と、浅草の発酵和食カフェ『Hacco’s Table(ハッコーズテーブル)』のコラボレーションイベントを開催
そしてトロヤンでは「5月15日のヨーグルトの日」を記念して、5月12日(土)から18日(金)までの期間に特別イベントが開催されました。
このイベントは、以前haccolaでもご紹介した浅草の発酵和食カフェ『Hacco’s Table(ハッコーズテーブル)』とのコラボレーション企画! 特別メニューの提供やヨーグルトドリンクの飲み比べといった楽しい催しが大好評でした。
ヨーグルトソースで仕上げられた「“恋する豚”肩ロースの塩麴漬け厚切りソテー」
「“恋する豚”肩ロースの塩麴漬け厚切りソテー」
Hacco’s Tableオリジナルの人気メニューがトロヤンとコラボレーション。発酵飼料を食べて育った「恋する豚」を塩麹漬けにし、ヨーグルトソースで仕上げられた「“恋する豚”肩ロースの塩麴漬け厚切りソテー」
ほんのり塩味でさっぱり頂けるブルガリアのヨーグルトドリンク「アイリャン」
トロヤンでは、イベント期間終了後も、平日のお得なランチビュッフェで「アイリャン」が飲み放題
「アイリャン」は、ほんのり塩味でさっぱり頂けるブルガリアのヨーグルトドリンク。 ヨーグルトの日イベント期間中はマンゴー・ストロベリー・ブルーベリー・キウイ・バナナの5種類のフレーバーが限定商品として登場。
発酵ライフコーディネーター・小林さち杏先生に教わる、甘酒とヨーグルトを一緒に取り入れる方法とは?
発酵ライフコーディネーター・小林さち杏先生
また、イベント期間の初日には、発酵ライフコーディネーターの小林さち杏先生による、甘酒とヨーグルトを合わせて取り入れる特別講座も開催。健康意識の高い参加者のみなさんから質問が次から次へと飛び交う、充実の講座でした。
黒米甘酒とヨーグルトのコンビネーションが絶妙
黒米甘酒とヨーグルト
小林先生が用意してくれた発酵食品がたくさん!酒粕の甘酒と麹の甘酒を飲み比べたり、抹茶やガスパチョ風にアレンジされた甘酒ドリンクなど多数。写真は黒米甘酒とヨーグルトのコンビネーションでとてもおいしかったです。
浅草の発酵和食カフェ『Hacco’s Table(ハッコーズテーブル)』も好評開店中
Hacco’s Tableについて紹介する石島誉士(いしじま たかし)さん(左)
今回、トロヤンとコラボレーションしたHacco’s Tableは、オープン以来順調な人気を保ち、感染免疫学の第一人者でもある、東京医科歯科大学名誉教授・藤田紘一郎(ふじた こういちろう)氏から学ぶ発酵セミナーも人気です。また、腸内の菌バランスを測定できる「ビフィチェック プレミアム」が店頭販売されていたりなど、発酵ファンにうれしいユニークな企画が満載です。和食をベースとしたメニュー構成も嬉しいお店ですね。
ブルガリアのヨーグルト×日本の漬物や甘酒=発酵ファンにうれしいコラボレーション
世界の伝統的な発酵食を楽しめるお店が増えていくなか、こうした発酵×発酵のコラボレーションは発酵ファンとしてとてもうれしいもの。発酵食のお店から発信される情報をキャッチしながら、世界各地の発酵食を楽しみ・繋いでいくことができると素敵ですね。
ブルガリアンダイニング トロヤン
ブルガリアンダイニング トロヤン
住所:東京都中央区銀座一丁目9番5号 ホテルユニゾ銀座一丁目1階
営業時間:7:00~23:00(料理L.O.22時、ドリンクL.O.22時30分)
TEL:03-6264-4844
Hacco’s Table(ハッコーズテーブル)
Hacco’s Table(ハッコーズテーブル)
住所:東京都台東区花川戸2-9-10
営業時間:11:00~15:00 17:00~22:00
定休日:火曜日
TEL:03-6231-7855