カルチャー

2020年01月23日

発酵するのは味噌だけじゃない。お腹も畑もふかふかさせよう。映画「いただきます ここは、発酵の楽園」

発酵食を楽しんでいる皆さんの中には、すでに2016年に公開された映画「いただきます みそをつくるこどもたち」をご覧になった方も少なくないでしょう。2020年1月には、その続編ともいえる新作「いただきます ここは、発酵の楽園」が公開になります。

前回に続きオオタ ヴィン監督が、「食」をテーマに暮らし方の提起をくれる素晴らしいドキュメンタリー映画です。また、仮に前作を観ていない方でも全く問題なくご覧になれますのでご安心ください。

食だけじゃない、人も土もみんな発酵している

前作「いただきます みそをつくるこどもたち」には、お味噌の抗酸化作用の高さや、伝統的な食生活をすることで弾けるほど元気いっぱいの子どもたちの姿がまぶしく、観ているだけで胸がいっぱいになる思いがしました。
続く本作「いただきます ここは、発酵の楽園」では軸は同じでありながら、より根源的で、大きな視点とミクロな視点の両方を感じさせるスケール感が加わっています。

というのも、木村秋則さん、吉田俊道さん、菊地良一さんという、自然食や農産物にアンテナを張ってる方ならそのお名前を聞いたことがあるであろう有機農家さんが3名も登場し、それぞれの栽培方法や取り組み、暮らし方における哲学を披露しているのです。

©イーハトーヴスタジオ
©イーハトーヴスタジオ

度々挿入されるピュアで素直な子どもたちも、かなり本質的で鋭い発言を見せてくれますが、やはり“百の仕事ができる”お百姓さんたちの言葉は、実に深い。
なぜか心の琴線に触れるような気持ちにすらなるのは、子どもたちも農家さんも、「見えないもの」への感謝が本心だからかもしれません。
その気持ちの深みが画面を通して伝わってくるかのようなのです。

子どもたちと、それぞれの立場で食に関わる大人たち、そして、アニメーションの力を使い、発酵や菌のはたらきについてもわかりやすく解説されていますので、「発酵食に詳しくなりたい」というお友達や家族を誘って観に行くのも良さそうです。

劇場公開後は豪華なトークゲストも勢揃い

映画は、女優の小雪さんがナレーションを担当され、坂本美雨さんやハイロウズの音楽、さらに発酵デザイナーの小倉ヒラクさんも登場するなど、たくさんの食や農の専門家たちが関わっているのですが、さらに、劇場公開以降は監督と豪華ゲストがトークイベントを予定されているそうです。

「食」はみんなのことだから、この映画を軸に、さまざまな話でおしゃべりは尽きなそうですね。どうぞ劇場へお出掛けになられてみてください。

映画「いただきます ここは発酵の楽園」上映およびトークイベント予定

映画「いただきます ここは発酵の楽園」
【1/24(金)】奥田政行(アル・ケッチァーノ シェフ)「スーパーフード!野草料理」対談
【1/25(土)】木村秋則(りんご農家・本作出演)「奇跡の微生物」対談
【1/26(日)】日原園長(本作出演)&大島園長(前作「いただきます みそをつくるこどもたち」出演)「自然保育」対談
【1/31(金)】鮫田晋(いすみ市職員 本作出演)「有機給食広めようサミット」対談
【2/1(土)】杉田かおる(女優)「はじめてみませんか、自然農」対談
【2/2(日)】辻信一(文化人類学者)「多神教的農業とは?」対談
【2/3(月)】山田正彦(弁護士・元農水大臣)「タネと農業を守ろう」対談
【2/8(土)】寺田優(寺田本家蔵元)「微生物と対話するぞ~」対談
【2/9(日)】小倉ヒラク(発酵デザイナー・本作出演)「発酵カルチャー」対談
詳細・ご予約は https://joji.uplink.co.jp/movie/2019/3901

やなぎさわ まどか

やなぎさわ まどか

フリーライター/ 通訳翻訳コーディネーター。10代後半から20代前半の海外生活後、英会話学校のマネージメントやコンサルティング企業に勤務。2011年3月の震災を機に、兼ねてから興味のあった農的な暮らしへの移行を求めて退職。現在はフリーランスにてライターやマネージメントの活動をしつつ、自然との繋がりを深める暮らしの実践中。心はいつでも旅人のままであり、自由と安定のバランスを模索する日々。 Instagram

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