やさしい甘さに癒される「発酵あんこ」を手作りしてみませんか? 小豆と麹を発酵させるため「小豆麹」とも言われ、砂糖を使わずとも自然な甘さが醸されます。1月15日(新暦)や2月8日(旧暦)の小正月には、無病息災や厄払いのために「小豆粥」を食べる風習がありますが、小豆粥と一緒に「発酵あんこ(小豆麹)」を作ってみるのもおすすめです。
この記事では、発酵あんこ(小豆麹)とはどのようなものなのか、発酵あんこ(小豆麹)の健康効果をはじめ、作り方やレシピ、手作りするうえでの注意点や、賞味期限、保存法をご紹介します。
発酵あんこ(小豆麹)とは?
発酵あんこ(小豆麹)とは?
「発酵あんこ(小豆麹)」とは、砂糖を使わず、小豆と米麹の発酵で作られる自然な甘みが魅力のあんこのことです。一般的なあんこより低カロリー、かつ、糖質オフになるそうで、ダイエット中のスイーツとしてもおすすめです。
発酵あんこ(小豆麹)の健康効果
発酵あんこ(小豆麹)に期待できる健康作用としては、以下のようなものが挙げられます。
麹の善玉菌による便秘解消効果
日本古来の発酵食品である麹には善玉菌がたっぷりと含まれているため、腸内環境を整えてくれるうえ、善玉菌自体を体内に取り込むことができます。
また、小豆の豊富な食物繊維と合わさると抜群の便秘解消作用を発揮してくれるので、それに伴うダイエット効果も期待できます。
小豆のビタミンB1による糖質の代謝促進、吸収抑制・疲労回復効果
小豆はビタミンB1が豊富で、糖質の代謝を促進し、疲労回復効果が期待できます。
米麹の原料はお米なので、比較的糖質が高めなのですが、小豆の持つビタミンB1がその糖質の代謝を促進してくれるため、糖の吸収を抑えることができます。
小豆のポリフェノールによるシワやシミを防ぐ美肌効果
抗酸化作用が高いポリフェノールが豊富なので、シワやシミを防いでくれる美肌効果も期待できます。
老化を引き起こすとされる体内の酸化も防いでくれるので、アンチエイジングにも最適です。
鉄分や食物繊維が豊富な小豆
小豆には、冷え性や貧血を改善する鉄分も豊富。小豆の鉄分量はほうれん草の約3倍、女性には強い味方になってくれそうです。
また、食物繊維も豊富。乾燥小豆の状態で、100gあたり17.8gの食物繊維が含まれています。食物繊維の1日の摂取目安量は、男性は20g、女性は18gなので、50g食べるだけでも1日の目標の半量を摂取することができます。
小豆の持つ利尿作用や血液サラサラ作用は、二日酔いの解毒や高血圧予防をサポート!
小豆の外皮には、「小豆サポニン」という利尿作用のある成分が含まれており、むくみ改善や血液サラサラ作用があるそう。
また、二日酔いの解毒作用も期待できるので、お酒を飲み過ぎた日にもおすすめです。
発酵あんこ(小豆麹)の作り方・レシピ
発酵あんこ(小豆麹)の作り方・レシピ
材料
材料
・小豆(乾燥) 200g
・米麹 200g
・水 600㏄
・塩 小さじ1/2(発酵後お好みで)
作り方
1. 小豆はさっと水洗いします。
2. 水洗いをした小豆と3倍の量の水を鍋に入れ、火にかけて沸騰したら5分弱火で煮て火を止め、ザルにあげ水切りします(小豆のあく抜き)。
小豆のあく抜き
3. お好みの調理器具で炊いてください。
圧力鍋の場合
あく抜きした小豆を圧力鍋入れ、600ccの水を加え、圧力がかかってきたら弱火にし、5分間加熱調理をします。
普通のお鍋で炊く場合
あく抜きした小豆の3倍の水を加えて弱火で1時間煮込みます。
炊飯器の場合
あく抜きした小豆に水4カップを加え、玄米モードで炊飯してしっかり火を通し、柔らかく炊き上げます。
作り方
4. 炊き上がった小豆は、60℃まで冷まし、米麹を手でほぐしながら加え、よく混ぜます。(耐熱用ビニール袋に入れて混ぜるとまんべんなく混ざります)
5. ヨーグルトメーカーに入れて60℃で8時間発酵させます。
発酵あんこ(小豆麹)の作り方の注意点
・小豆のあく抜きをきちんとしないと、仕上りにえぐみがでます。
・小豆は発酵しやすいように柔らかくなるまでしっかり煮てください。芯が残っていたり、硬く茹でてしまうと、既定の時間で発酵が出来ず、美味しく出来上がらない場合があります。また、小豆にきちんと火が通っていないと、お腹を壊す原因にもなります。
発酵あんこ(小豆麹)の保存法と賞味期限
消毒した清潔な保存容器に入れて、塩分を少し加え、冷蔵庫で2~3日で使い切るようにしましよう。
砂糖を使わない【発酵あんこレシピ】小豆と麹で醸す基本の作り方
この記事では、発酵あんこ(小豆麹)とはどのようなものなのか、発酵あんこ(小豆麹)の健康効果をはじめ、作り方やレシピ、手作りするうえでの注意点や、賞味期限、保存法をご紹介しました。
やさしい甘さに癒される「発酵あんこ(小豆麹)」を、ぜひ手作りしてみませんか?