発酵食品、余ったときの使い方レシピ【酒粕編】

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酒粕が出回る季節やお雛祭りの甘酒に使うために買った酒粕、なかなか使い切ることが出来ませんよね。
余った酒粕、どうやって使いましょうか?

酒粕が出回る季節やお雛祭りの甘酒に使うために買った酒粕、なかなか使い切ることが出来ませんよね。 余った酒粕、どうやって使いましょうか?

まずは、酒粕について知りましょう!

酒粕は、ビタミンB2、B6、食物繊維がたっぷり♪

酒粕は、日本酒のもろみを絞った時に残ったもので、発酵に関わった微生物や酵素が生きているため、ゆるやかに発酵し続けています。栄養も豊富で、ビタミンB2は米の13倍、B6は、8倍、食物繊維は約10倍含まれています。

酒粕は、長期保存が可能!

アルコール分が含まれているので、腐敗しにくく、冷蔵保存すれば長期保存することが出来ますが、原料のお米やお酒の質によって、酒粕の味や色・香り・成分などが異なり、熟成が進むと色が白色から褐色に変化します。

酒粕の食べ方

一般的な食べ方としては、そのまま焼いたり、甘酒や汁物、漬け物などに使え、濃厚で自然な旨味が出る食品ですが、アルコール分が8%程含まれているので、お子様やアルコールに弱い方、運転する方は、食べる時に注意が必要ですね。

酒粕の保存法

酒粕の保存法

酒粕の熟成による変化
1.酒粕の表面に白い粉状の物(アミノ酸)が出る。
2.色がピンク色になる。
3.茶色になり柔らかくなる。

これらは、酒粕の熟成によるものなので、品質には問題ありませんが、知らないと色が変わってしまう事に驚きます。
酒粕は、発酵に関わった生きた微生物が呼吸をしているため、袋に空気穴が開いており、熟成が進むにつれ色が変わっていきます。
常温に置くと発酵が進み破裂してしまうので、必ず冷蔵庫で保存します。冷凍で保存すると熟成が止まり、さらに長く保存することが出来ます。

余った酒粕の活用法

さて、余った酒粕を日常的にどんなふうに使ったら良いでしょう?

1.酒粕ペーストを作る

酒粕ペーストを作る

酒粕ペーストは、酒粕と同量の水がぬるま湯で酒粕を溶いた物です。発酵熟成を止めたい時は、適量塩を入れて冷蔵庫で保存します。

酒粕が固い場合は溶かしにくいので、ミキサーやブレンダーでペースト状にして、冷蔵庫にストックしておきます。
お砂糖とお湯を加えれば、酒粕の甘酒になりますし、寒い日にお味噌汁にいれると粕汁風になります。クリームシチューやグラタンに入れたり、お菓子に加えたり、使いやすい形になります。

2.漬け床に使う

酒粕を漬け床に使う

酒粕ペーストに同量の味噌や醤油・塩の塩味を加え、お好みでみりんや砂糖を加えると野菜や肉・魚の漬け床になります。
酒粕で漬けると素材が柔らかくなり、長く保存できるようになります。
茶色になった酒粕は、古粕と呼ばれ、熟成して旨味が濃くなっているので奈良漬に使われるそうです。
肉や魚のように焼いていただくものは、アルコール分が飛びますが、生で食べる野菜を漬けた時は、アルコール分に注意してください。

3.お菓子やパンに使う

酒粕をお菓子やパンに使う

酒粕をパン生地に練り込んで焼くと酒粕風味のパンに焼きあがります。
また、パン生地の中に餡や具材を入れて蒸し器で蒸すと、酒蒸しのお饅頭のようになります。
茶色になってしまった酒粕は、同量の水と半量の砂糖を加え煮詰め、レモン汁を加えると、酒粕ジャムを作ることが出来ます。

このように酒粕は、色や味が変化してきたら、適した使い方で使うと、よりおいしく使うことが出来ます。

4.酒粕パックに

酒粕パックに

酒粕を精製水でゆるめてパックにすると、美白やシミに効果があり、お肌がしっとりします。
酒粕に含まれている「コウジ酸」がメラニン色素を抑制し、美白効果が上がります。
アルコールに弱い方は、パッチテストをしてからお試しください。

酒粕の効果効能って素晴らしいですね。あまっちゃったら、色々使ってみて下さい。

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