発酵玄米(酵素玄米)と米麹で醸す甘酒で、この冬いちばんの寒さを乗り切ろう!

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2022年1月20日~2月3日、二十四節気の「大寒」にあたります。二十四節気(にじゅうしせっき)とは古代中国から伝わったもので、春夏秋冬の季節をさらに約15日間ずつ分けた暦です。

前回の節気である「小寒(しょうかん)」では、本格的に寒くなり、また新しい年を迎えました。
今回紹介する「大寒(だいかん)」はどのような季節を迎えるのでしょうか?
旬食材を使った発酵レシピとともに、大寒の季節を感じてみましょう。
今回は発酵玄米から作る「発酵玄米甘酒」と、そのアレンジレシピ「発酵甘酒白玉だんご」をご紹介します。

発酵玄米甘酒とは

発酵玄米甘酒とは
発酵玄米甘酒とは

発酵玄米(酵素玄米)と米麹を使ってつくる甘酒です。甘酒は素早くエネルギーになり、栄養満点ということから、昔から夏バテを防ぐ飲み物として重宝されてきました。また、厳しい冬の土用の期間の栄養補給にもピッタリのドリンクです。

今回ご紹介する甘酒は、白米から作る甘酒ではなく、玄米と小豆を原料とした発酵玄米から作る甘酒です。玄米は白米に比べて何十倍もの有用菌がぬかについているので、たいへん栄養価の高い甘酒に仕上がります。

「発酵玄米甘酒」の作り方・レシピ

材料

・発酵玄米 250g
・米麹 200g
・お水 500g

作り方

1、大き目のボウルに発酵玄米とお水をいれ、ハンドブレンダーかフードプロセッサーで撹拌する。そうすることによって麹菌が触れる面積が増え、発酵しやすくなる。

発酵玄米とお水をいれ、ハンドブレンダーかフードプロセッサーで撹拌する
発酵玄米とお水をいれ、ハンドブレンダーかフードプロセッサーで撹拌する


2、米麹を全量いれ、よく混ぜる。(板状になっているものは、粒がバラバラになるまでほぐしてから入れる)

米麹を全量いれ、よく混ぜる
米麹を全量いれ、よく混ぜる


3、よく混ぜたら、発酵機にいれて55度10時間にセットする。発酵機がない場合は、炊飯器に入れ、フタを開けた状態で、上から濡れふきんをかけて10時間保温で発酵させる。

4、完成

完成
完成


発酵後さらさらになります。発酵がさらに進むと酸っぱくなってしまうので、お好みの甘さになったら、すぐに冷蔵庫で保存することをおすすめします。冷蔵保存で4日ほど、冷凍保存で1か月ほど保存できます。ブレンダーで撹拌すると使いやすくなります。

 

発酵玄米甘酒のアレンジいろいろ

・豆乳と混ぜて飲んでも美味しい
・ドレッシングの甘み足しに
・寒天などで固めてプリンに
・製氷機で凍らせてお手軽アイスに(柔らかくて美味しいです)
・おもちを入れてぜんざい風に
・くず粉で固めてくずもちに

「発酵玄米甘酒白玉だんご」の作り方│発酵玄米甘酒アレンジレシピ

「発酵甘酒白玉だんご」の作り方│発酵玄米甘酒アレンジレシピ
「発酵甘酒白玉だんご」の作り方│発酵玄米甘酒アレンジレシピ

材料

【2人分】

・白玉粉 60g
・発酵玄米甘酒 80ml

・きなこ お好みの量
・メープルシロップ お好みの量

作り方

1、白玉粉は大きい粒の場合はすりこぎなどで粉状にしておく。発酵玄米甘酒は撹拌してなめらかにしておく。
大きめのボウルに白玉粉と発酵玄米甘酒を入れ、よく混ぜる。たれるような状態ではなく、成形できるほどの固さにする。

2、よく混ぜたらまるく形を作って、まんなかにくぼみを入れる。あまり大きく作らず、小さめに作るといい。

よく混ぜたらまるく形を作って、まんなかにくぼみを入れる
よく混ぜたらまるく形を作って、まんなかにくぼみを入れる


3、沸騰してお湯のなかに優しく入れ、中火で浮いてくるまで火を通し、浮いてきたら1分火を入れる。

4、1分経ったら冷水にとり、よく冷やして完成。上からきなことメープルシロップをかけて。

大寒(だいかん)とは

大寒の七十二候「款冬華(ふきのはな、さく)」
大寒の七十二候「款冬華(ふきのはな、さく)」

2022年1月20日~2月3日は大寒です。文字通り、1年でいちばん寒さが厳しい季節を迎えます。しかし春に向けて、太陽の力強さが日に日に増していき、敏感な地中の生き物たちが着々と春の準備を始めるころ。この頃の天候を「三寒四温」と呼び、3日寒い日が続いて、4日暖かい日が続く、それを繰り返して春に向かっていくという意味があります。

2022年1月17日 土用入り

季節の変わり目である土用は1年に4回あります。その中でも春と冬の土用は、いつもの土用よりもより念入りに健康な体づくりを心がけましょう。土用の期間には、質素なものをよく噛んで食べることが大切です。冬の土用におすすめの食材は甘酒、酒粕、白菜、ブロッコリー、切り干し大根、ひらめ、など。

大寒の七十二候(しちじゅうにこう)

款冬華(ふきのはな、さく)

ふきのとうが雪の間から咲き始めるころ

水沢腹堅(さわみず、こおりつめる)

1年で最も寒い時期を迎え、池の水も凍るころ

鶏始乳(にわとり、はじめて、とやにつく

鶏が春の気配を感じ、卵を産み始めるころ

大寒の旬野菜

大寒の旬野菜
大寒の旬野菜
 

はしり(市場に出回りはじめたもの、初物)

からし菜、うるい、あしたば、のびる、つくし、タラの芽

さかり(おいしくて栄養価も高く、価格も安定)

菜の花、ふきのとう、かぶ、サツマイモ、春菊、白菜、わさび、ブロッコリー、大根、ちこり、芽キャベツ、冬キャベツ、ターツァイ、カリフラワー、水菜、小松菜

なごり(旬の終わりかけ、コクや深みを楽しむ)

下仁田ネギ、ほうれん草、ねぎ、くわい、金時にんじん

小寒の旬食材

大寒の旬食材
大寒の旬食材

くだもの

りんご、いちご、スチューベン、アボカド、みかん、きんかん、いよかん、ゆず、れもん

魚介

牡蠣、つぶ貝、なまこ、ヤリイカ、イイダコ、イセエビ、ズワイガニ、アンコウ、白魚、ひらめ、にしん、イワシ、ブリ、クエ、サワラ、鯛

1年でいちばん寒い季節を迎えます

寒さを乗り越えるための体力をつけていきましょう。今月17日は土用入りし、特に養生を大切にしたい期間に入ります。といっても普段の食事を質素に心掛けるので、むずかしいことはありません。むしろ普段おかずが多いご家庭だと、少し楽できる期間ともいえます。玄米ごはん、お味噌汁、旬のお漬物を基本にして、もう1~2品、体が喜ぶおかずをいただきましょう。

二十四節気はこの大寒で最後の節気を迎え、ひと巡りを終えます。次節は立春、いよいよ春の暦を迎えます。少しずつ春の足音が聞こえ始めるころ、まだまだ寒いですが、桜を待ちわびるうれしい季節になります。日々の体作りはすべての土台、養生食を心掛け、体も心も軽やかにしてお過ごしください。

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