発酵食品やその食文化における第一人者として日本でもっとも有名な小泉武夫先生。月光仮面ならぬ「発酵仮面」という異名も持つ小泉先生に、発酵食品について教えていただきました!
2.発酵食品、どう食べればいいの?
免疫力やビタミンなど、素晴らしい働きをする発酵食品ですが、残念ながら即効性はありません。とにかく毎日食べ続けることが大切です。
ヨーグルトや納豆などを毎日食べて、乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌などを腸の中にたくさん置いておく。食べ続けているうちに「お肌のツヤとハリが違う!」とか「いつの間にか便秘が治って、お腹の調子がいい」など、体調の変化に気づくはずです。
美味しくて、価格もリーズナブルだから、無理せず毎日食べることができる。それが発酵食品のメリットです。食べる時間や食べる量も、特に細かい決まりごとなどはありません。毎日の食事に発酵食品をプラスするだけでOKです。
菌が行きたまま腸まで届くのかという疑問を持つ人がいるかもしれません。胃の中にある胃液は、強力な塩酸です。ほとんどの菌はこの塩酸で殺されてしまいます。ですが、乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌などの中には酸にとても強い性質を持っているものがいて、胃の塩酸を通り抜けることができるのです。
毎日食べ続けて、発酵菌を腸の中にたくさん置いておく。とにかく、これだけを意識してください。