引き続き、甘酒が大ブームですね。今回は、甘酒がおいしくいただける期間や、余った甘酒の保存法、活用法をご紹介します。
甘酒は2種類ある!『酒粕』で作った甘酒と、『麹』で作った甘酒
甘酒には、酒粕で作った甘酒と麹で作った甘酒の2種類があります。
とくに、麹で作った甘酒はノンアルコールでいつでも気軽に飲めるので、手作りする人も増えてきています。
甘酒はいつまでおいしく飲めるの?
そんな大人気の甘酒ですが、いつまで美味しく飲めるのでしょうか?
手作り甘酒も市販の甘酒も、出来上がりや開封後は冷蔵庫で保存し、1週間位で使い切るのが良いとされています。
発酵食品はきちんと発酵さえできていれば、もう少し使えるように思いますが、保存の状態によっては、発酵が進んで味が変わってしまい、傷んで腐敗してしまう事もあるので、やはり美味しく安全に使える期間が1週間位なのかもしれません。
飲みきれなかった甘酒の使い方、活用法
ただ、使い切れなかった甘酒、もったいないですよね?
手作り甘酒や開封後時間の経ってしまった甘酒は、どう使ったら良いのでしょうか?
1.使い切れないと思ったら、小分けにして冷凍保存する
手作り甘酒も市販の甘酒も、賞味期限までに飲みきれないと思う時は、出来上がり後、もしくは開封後、すぐに小分けして冷凍保存することをおススメします。
冷凍にすると発酵が止まり、長く保存できます。凍ったまま食べたり、お料理に使うことが出来ます。
2.火を入れる料理に使う
甘酒は、そのまま放置してしまうと発酵が進み、味が変わってしまいます。
それは、甘酒に含まれている酵素の活性があるからですが、熱を加えて酵素を失活させると味の変化を抑えることが出来ます。
発酵を止め、お砂糖の代わりに色々なお料理に使えます。煮ものに加えたり、卵焼きに入れて焼いたり、ホットケーキや蒸しパンなどのお菓子作りに加えて使うと、しっとりした出来上がりになります。
甘酒入り厚焼き玉子
材料
・卵 4個
・甘酒 大さじ3~6(甘酒の甘さにより加減)
・塩 小さじ1
・油 適量
作り方
1.卵は、溶きほぐし、甘酒と塩を加え良く混ぜます。
2.フライパンを温め、油を回し入れ、中火から弱火の間にし、卵を流し入れます。
3.甘酒を入れると焦げやすいので、弱火でゆっくり厚焼き玉子にします。
3.お魚やお肉の漬け床として使う
時間の経ってしまった甘酒と醤油や味噌、塩などを合わせ、魚や肉を1時間ほど漬けてから焼くと、甘味や旨味が素材に加わりおいしくいただくことが出来ます。
また、塩分を加えると発酵が止まり、味の変化も防ぐことが出来ます。
✓甘酒+味噌
味噌と甘酒を合わせた物に漬けると味噌漬けのような風味になります。
✓甘酒と醤油
醤油と甘酒を混ぜ合わせ焼いたお魚の表面に塗ると、照り焼きのような風味になります。
✓甘酒と塩漬け野菜
また、塩漬けした野菜に甘酒を加えると、美味しいお漬物になります。
大根を塩漬けしたものをさらに甘酒に漬けると、べったら漬けのようなお漬物が出来上がりますし、白菜やキャベツなどの葉野菜も美味しく漬けることが出来ます。
4.オイルを加えるとドレッシングになります
甘酒にお好みのオイルと塩・コショウ・ビネガーなどを加え、ミキサーにかけると、マヨネーズのような甘みのあるドレッシングが出来上がります。
また、酸味の出てしまった甘酒も、お酢の代わりとしてドレッシングに使うとさわやかなドレッシングになります。
5.腐敗していなければ、洗顔に使うことができます
さらに、いつの甘酒だったのかわからなくなってしまっても、腐敗していなければ洗顔に使うことができます。
甘酒は、“飲む美容液”と言われるように美白効果があります。疲れてくすんでしまったお肌の栄養にもなるように思います。
冷蔵庫に残っている甘酒を、掌にとり、指先で素肌の上にのせ、クルクルとまわし、スクラブ洗顔のように顔を洗うと、お肌に透明感が出ます。その後は、ぬるま湯でしっかりと洗い流します。
甘酒のおかげなのか、お肌もしっとりし、お肌の疲れも取れる気がします。
ただ、麹アレルギーの方もいらっしゃると思いますので、必ずパッチテストをしてからお使いになることをおすすめいたします。
便利に使える甘酒ですが、本来は、なるべく新鮮なうちに使い切るようにし、残ってしまった甘酒で作ったお料理は、早めに食べきるようにしましょう。
そして、不安な状態の甘酒の場合は、思い切って処分することも大事です。健康の為に取り入れたい発酵食品ですので、正しい判断も大切ですね。