暑さが厳しくなるこの季節、旬のきゅうりやナスのぬか漬けはとても美味しく感じますね。定番のぬか漬けもとってもおいしいですが、栄養があるとはいえ、いつもきゅうりとナスではちょっともの足りないですよね?そこで今回は、ぬか漬けに合う意外な食材や食べ方をご紹介します。
ぬか漬けってどんなもの?
ぬか漬けが各家庭に広まったのは、江戸時代
人々が白米を食べられるようになった江戸時代、大量に残った米ぬかを有効利用したのが始まりと言われています。
ぬか床は、植物性乳酸菌やビタミンB1の宝庫
米ぬかに塩や水を混ぜて、乳酸発酵させて作ったぬか床は、植物性乳酸菌や米ぬかに含まれているビタミンB1の宝庫です。
ぬか漬けの独特な味わいは、乳酸菌が米ぬかに含まれる糖質やたんぱく質を分解して旨味や酸味を醸し出したものです。
ぬか漬けは、野菜をそのまま食べるよりも栄養価アップ
米ぬかのエコロジーな活用法から始まったぬか漬けですが、発酵により乳酸菌やビタミンの宝庫になり、野菜をそのまま食べるよりも、栄養が添加され、素材そのものよりも栄養価が上がっています。
夏の暑い時や食欲の落ちた時、疲れがたまっている時などにぬか漬けを食べると元気が出るのは、漬け込んだ野菜に乳酸菌やビタミンが染みこんでいるからかもしれません。
ぬか漬けは、こんなものにも合います!
1.漬け物には向かないと思っている野菜にも合います
きゅうりやナスの他にも、フルーティに漬かるのが「パプリカ」。ぬか漬けの酸味がフルーティな風味を醸し出し、甘さと酸味でフルーツ感覚でいただけます。
夏野菜のみょうがやおくらも、ぬか漬けにして酸味が付くことにより、ピクルスようにいただくことが出来ます。
アボカドなど漬け物には出来ないと思いがちの素材も、とてもクリーミーに美味しく漬かります。
2.茹でた根菜類にも
根菜類の中でも、ぬか漬けにすることにより素材よりも甘みが増すのが、人参や大根です。
また、生野菜しか漬けられないと思いがちですが、さっと茹でたレンコンや歯ごたえを残して茹でたゴボウなどをぬか漬けにしても、風味が増して美味しく出来ます。
3.ゆで卵やお魚・お肉にも
植物性乳酸菌にこだわらなければ、ゆで卵なども漬けることが出来ますし、お魚やお肉を漬けることもできます。
福井の名物「へしこ」などは、鯖に塩を振って塩づけにし、さらにぬか漬けにした郷土料理です。
POINT:生魚や生肉を漬ける場合は、野菜のぬか床とは分けて使いましょう。また、生の魚や肉を漬けた後の漬け床はぬか炊きなどに使い、一度で使い切るなど衛生面を気をつけることも必要ですね。
4.ヘルシーな素材として
面白いものでは、茹でたジャガイモをぬか床に漬け、いい味に漬かったところで取り出してマッシュにすると美味しいポテトサラダが出来ます。
ぬか床の酸味でマヨネースの量を減らすことが出来るので、ヘルシーなポテトサラダに出来上がります。
5.オイルとも相性が合います
沢山漬けすぎて食べきれないときは、オリーブオイルと胡椒で和えれば、ぬか漬けサラダとして美味しくいただくこともできます。
6.乾物にも
水分が多くなったぬか床は、干しシイタケや切り干し大根などの乾物を漬けると、そのままでも美味しくいただけます。
7.ご飯にも
酢飯の上にぬか漬けを乗せてお寿司のように握れば、乳酸と酢酸、ビタミンが同時に取れる「ぬか漬け寿司」になります。
色々な食材に合う万能漬け物のぬか漬け、
米ぬかを手に入れて、美味しくて健康的なぬか漬け生活を始めてみませんか?