おせち料理から感じる、日本の発酵文化
今年もおせち料理の注文が店頭をにぎわす季節になりました。
我が家では、毎年おせちは好きなものを好きなだけいただけるように手作りをしています。
おせち料理作りをしてみると、改めて、日本もお料理は発酵文化で支えられているのだなと思います。
おせち料理に使う砂糖を発酵調味料に置き換えてヘルシーに
おせち料理は、日持ちをさせるために沢山の砂糖を使うという面で、甘すぎたり、食べ続けると飽きてしまったりという事が起きてしまうように思います。
その砂糖を発酵調味料に置き換えて作ると、カロリーも抑えられ罪悪感なく美味しくいただけそうですね。
砂糖ではなく「米粉麹」を使ったきんとんレシピ
「きんとん」は、おせち料理の中でも一番甘さが際立つように思います。
今回は、砂糖を使わないきんとんレシピをご紹介します。砂糖の代わりに、粒のない「米粉麹」を使ってみました。
米粉麹で作る、おせちのさつまいもきんとん
材料
・なると金時 150g
・クチナシの実 1個
・米粉麹 100g
・さつまいもの煮汁 50cc
・栗の甘煮汁 大さじ1
・栗の甘煮
作り方
1. さつまいもは、皮をむき1cm厚さ輪切りにし、15分水にさらしてあくを抜きます。
2. 鍋に水を入れ、クチナシの実を入れ、さつまいもと一緒に柔らかくなるまで煮ます。
3. クチナシを取り出し、さつまいもと煮汁に分け、さつまいもはマッシャ—でつぶします。
お家でいただくので、裏ごしはしていません。
4. 潰したさつまいもを人肌に冷まし、米粉麹と冷ましたさつまいもの煮汁を加え、ヨーグルトメーカーで60℃、2時間発酵させ良く混ぜます。(さつまいもの煮汁を使うと黄色が鮮やかになります)
5. 4.に栗の甘煮汁を加え練り、つやが出たら出来上がりです。
POINT
砂糖を使わなくても、十分に甘いきんとんになりました。紫いものきんとんもおいしく出来ます。
※米粉麹は、米粉に麹菌を付けた物なので、粒がなく1時間程度で麹の糖化が出来ます。
年末の忙しい時に、とても役立つアイテムでした。
「米粉麹」とは?
独自の製法で国産米粉から麹を作り上げた「米粉麹」は、株式会社アイワの創業者であり発酵学を専門としていた前社長の今井瑞博氏が考案し、商品化。粉末タイプなのでとても使いやすいと評判です。
「米粉麹」の使い方
・甘酒は さらっとしてのどごしがよく仕上がる
・塩麹は、通常の米麹で作ったものより粒がなく、ペースト状に仕上がるため、お料理に使いやすい
・味噌作りにもオススメ。米粉麹で作った味噌を使ったお味噌汁は、味噌をこす必要がなく、味噌が沈殿しないため、最後まで飲みやすい
・手作りのべったら漬けにもオススメ
「米粉麹」
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