2021年8月23~9月6日は、二十四節気の「処暑」にあたります。
二十四節気(にじゅうしせっき)とは古代中国から伝わったもので、春夏秋冬の季節をさらに約15日間ずつ分けた暦です。
前回の節気である「立秋(りっしゅう)」は、暦のうえでは秋を迎えるも、残暑が厳しい季節となりました。 立秋の次の「処暑(しょしょ)」とは、どのような節気になるのでしょうか? 旬食材を使った発酵レシピとともに、処暑の季節を感じてみましょう。
今回は、旬のとうもろこしと麹のみを使った「とうもろこし甘酒」と、そのアレンジレシピ「おかずパウンドケーキ」をご紹介します。
「とうもろこし甘酒」の作り方│麹とコーンだけの簡単発酵レシピ
とうもろこし甘酒とは、「とうもろこし」と「麹」のみで作った甘酒です。
とうもろこしと麹の自然な甘さが夏にぴったり! とうもろこし甘酒は、エネルギーをチャージしながら、美容健康に嬉しい効果をたくさんもたらしてくれます。
時間がないときの朝ご飯や、おやつとしてぜひ取り入れてみてください。凍らせてアイスにしても召し上がれます!
材料
・ゆでたとうもろこしの粒 150g
・麹 150g
・お水 250ml
使う道具
・発酵機
・ハンドブレンダーかミキサー
作り方
1、ゆでたとうもろこしから、包丁で粒だけ削ぎ切りし、150g測っておく
2、水を入れ、ハンドブレンダーで撹拌する
3、麹をいれ、よく混ぜる
4、発酵機にセットして、55℃で10時間発酵させる
5、10時間後完成
ふっくら甘い香りがしたら完成!
食べ方
「おかずパウンドケーキ」の作り方│とうもろこし甘酒のアレンジレシピ
とうもろこしをたっぷり使ったパウンドケーキです。焼きあがりからとってもいい香りがします。バターをつけて召し上がれ!
材料(パウンド1台分)
・ホットケーキミックス 220g
・自家製とうもろこし甘酒 220g(よく撹拌したもの)
・卵 2つ
・とうもろこし 1/2本 粒を削ぎ切りしておく
・菜種油 大さじ2
・ブラックペッパー少々
作り方
※オーブンを180度に余熱しておく
1、甘酒をよく撹拌する
2、撹拌した甘酒に玉子を入れよく混ぜ合わせる
3、ホットケーキミックスに2と油をいれよく混ぜる
4、とうもろこしの粒をいれ素早く混ぜる
5、オイルを塗ったパウンド型に流し込み180℃で25~30分焼く
6、焼きあがったら熱いうちに切り分け、ブラックペッパーをふりかけ、バターを塗っていただく
処暑(しょしょ)とは
2021年8月23~9月6日は処暑です。「処」とは留まるという意味。日中は残暑が続きますが、朝夕は徐々に暑さが収まって過ごしやすくなってくる季節。
夜になると聞こえる虫の声にも秋を感じます。稲穂もしなだれ、秋の食材が次々と出始める実りの季節をぜひ楽しみましょう!
処暑の七十二候(しちじゅうにこう)
二十四節気の一節気をさらに約5日ごとにわけて、気象や動植物などの変化や季節の移り変わりを告げてくれるのが七十二候(しちじゅうにこう)です。
綿柎開(わたのはなしべ、ひらく)
綿を包むはなしべが開き、中から綿が出てくる
天地始粛(てんち、はじめてさむし)
日中は厳しい暑さが続くが、朝夕は少しずつ涼しくなってくる
禾乃登(こくのもの、すなわちみのる)
稲穂が膨らんで黄金に色づく頃
処暑の旬野菜
はしり(市場に出回りはじめたもの、初物)
レタス、ジャガイモ、カボチャ、れんこん
さかり(おいしくて栄養価も高く、価格も安定)
トマト、さやいんげん、とうもろこし、きゅうり、みょうが、茄子、枝豆、里芋
なごり(旬の終わりかけ。コクや深みを楽しむ)
おくら、ゴーヤ―、つるむらさき、とうがらし類、ズッキーニ、ピーマン、パプリカ、キャベツ、にんにく
処暑の旬食材
くだもの
もも、すもも、なし、イチジク、ぶどう、マスカット、ラズベリー、ブルーベリー、すだち、メロン、スイカ、パッションフルーツ、マンゴー
魚介
ホヤ、うに、あわび、いか、すずき、カレイ、はも、あゆ、とびうお、ひらまさ
手軽に作れるとうもろこし甘酒で残暑を健やかに
今回はお子様も大人も楽しめる「とうもろこし甘酒」と、そのアレンジレシピのパウンドケーキをご紹介しました。パウンドケーキは、レタスやツナを挟んでいただいても美味しくいただけます。
甘酒は冷凍しても柔らかく、使うときに扱いやすいです。たくさん作って冷凍するのもいいですね!
暑い日が続きますが、雨の日は気温がグッと下がる日も混ざるようになってきました。秋を迎え、美味しいものがたくさん旬を迎える季節です。 不安がちな日々ですが、食卓を豊かにして体と心を強く保っていきましょう。