「豆乳ヨーグルト味噌漬け」の作り方│瓶で仕込む発酵保存食レシピ【小雪編】

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2022年11月22日~12月6日、二十四節気の「小雪(しょうせつ)」にあたります。二十四節気(にじゅうしせっき)とは古代中国から伝わったもので、春夏秋冬をさらに約15日間ずつ分けた暦です。

前回の節気である「立冬(りっとう)」では、いよいよ冬の節気が始まり、本格的な冬支度を迎えました。今回ご紹介する「小雪(しょうせつ)」はどのような季節を迎えるのでしょうか?

この記事では、今時期の養生に嬉しい発酵保存食の作り方・レシピとともに、小雪について解説します。今回は、手軽に仕込める豆乳ヨーグルト味噌漬け、またそのアレンジレシピ「鶏肉のシチュー風スープ」をご紹介します。

季節の発酵保存食シリーズ【小雪】豆乳ヨーグルト味噌漬けとは?

季節の発酵保存食シリーズ【小雪】豆乳ヨーグルト味噌漬けとは?
季節の発酵保存食シリーズ【小雪】豆乳ヨーグルト味噌漬けとは?

豆乳ヨーグルト味噌漬けとは、名の通りプレーンの豆乳ヨーグルトに味噌を入れて漬け床を作り、そこに野菜を入れて漬けたお漬物です。さっぱりしていて食べやすく、植物性の乳酸菌が食物繊維と一緒にいただけます。

漬け床は数回利用でき、水分を多く含んだ漬け床はカレーの隠し味として最後まであますことなく使えます。いつものお漬物の変わり種として、豆乳ヨーグルト味噌漬けをご家庭で試してみてはいかがでしょうか?

「豆乳ヨーグルト味噌漬け」の作り方・レシピ

材料(作りやすい量・写真は500mlの瓶)

・豆乳ヨーグルト 300g
・お好きな味噌 大さじ3(お好みで足してもOK)
・お好きな野菜 適量

作り方

①煮沸消毒かアルコール消毒をした瓶に、豆乳ヨーグルトと味噌をいれてよく混ぜる。食材を入れても溢れ出さないように、瓶の6分目くらいを目指して作る  

瓶の6分目くらいを目指して作る
瓶の6分目くらいを目指して作る

②野菜を漬けやすい形にカットし、塩を適量すりこむようにして塗り、10分ほど放置する。余分な水分がでてくるので軽く水気をふいていれる

野菜を漬けやすい形にカットし入れる
野菜を漬けやすい形にカットし入れる

③フタをして冷蔵庫で2、3日漬けて完成。食べやすい形にカットしていただきます

漬け床は2~3回使えます。漬け床は2週間程楽しんだら、料理に使い切るようにしましょう。食べる分量くらいを仕込むのがおすすめです。 料理への使い方でおすすめなのはカレーです。隠し味として入れると旨味たっぷりのカレーになります。

アレンジレシピ「豆乳ヨーグルト味噌漬け鶏肉のシチュー風スープ」の作り方・レシピ

「豆乳ヨーグルト味噌漬け鶏肉のシチュー風スープ」の作り方・レシピ
「豆乳ヨーグルト味噌漬け鶏肉のシチュー風スープ」の作り方・レシピ

材料(2人分)

・鶏肉 300g 一口大カット
・豆乳ヨーグルト味噌漬けの元 大さじ3
・にんにく 2かけ みじんぎり
・玉ねぎ 1/4玉 くし切り
・オリーブオイル 大さじ2
・にんじん 1/2本 大きめの乱切り
・大根 5㎝ほど 大き目の乱切り
・牛乳か豆乳 300mlほど
・水 300mlほど
・ローリエ 1枚
・白菜 ざく切り ひとつかみ
・塩 少々

作り方

①【鶏肉の豆乳ヨーグルト味噌漬けをつくる】 袋に鶏肉と豆乳ヨーグルト味噌漬けの元を入れ、空気を抜き、冷蔵庫で半日以上漬けて置く。新鮮な鶏肉であれば3日ほど漬けると、より柔らかく美味しくなる

②フライパンにニンニクとオリーブオイルを入れ、中火で香りを出す

③玉ねぎを加え、香りが出るまで炒める

④鶏肉(漬けた豆乳ヨーグルト味噌漬けの元も入れる)、にんじん、大根の順に食材を切りながら入れる。塩をひとつまみ入れながら食材を足し、ていねいに炒める

⑤鶏肉に火が入ったら牛乳(または豆乳)と水を加え、煮立たせないようにやさしく10分ほど煮る

⑥白菜を加えさらに10分ほど煮る

⑦味見をして塩で味を整えて完成

ヨーグルトと味噌が持つ酵素でお肉が柔らかくなり、旨味も出ます。豚肉とも相性がいいのでぜひお試しください

小雪(しょうせつ)とは

小雪の七十二候「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」
小雪の七十二候「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」

2022年11月22日~12月6日は小雪です。2つめの冬の暦になりました。山に雪が見え始めますが、昼には温かくなることもあり、春の陽気にちなんで小春日和と呼ばれます。夕方にはぐっと冷えるので防寒対策をしっかりしましょう。

この時期は乾燥しやすいので、喉を潤すためのこまめな水分補給を忘れずに。ビタミンCを多く含むみかん、ブロッコリー、キャベツ、サツマイモなどがすすめです。ビタミンCは熱に弱く水に流れ出すので、スープや鍋などの調理法でいただきましょう。

二十四節気 冬の暦

初冬:立冬、小雪(←今ここ)
仲冬:大雪、冬至
晩冬:小寒、大寒

小雪の旬野菜

小雪の旬野菜
小雪の旬野菜

はしり(市場に出回りはじめたもの、初物)

きゃべつ、水菜、小松菜、セリ、セロリ

さかり(おいしくて栄養価も高く、価格も安定)

えりんぎ、かぼちゃ、カリフラワー、くわい、ごぼう、しゅんぎく、大根、ながいも、ながねぎ、のざわな、白菜、ブロッコリー、ほうれん草、芽キャベツ、ゆりね

なごり(旬の終わりかけ、コクや深みを楽しむ)

えのき、かぶ、ぎんなん、さつまいも、里芋、さんしょう、しいたけ、じゃがいも、チンゲン菜、なめこ、にんじん、マッシュルーム、むかご、るっこら、レタス

小雪の旬食材

小雪の旬食材
小雪の旬食材

くだもの

かき、かりん、きうい、シークワーサー、みかん、ゆず、りんご、レモン

魚介

あんこう、はまち、うなぎ、かます、きんき、きんめだい、こはだ、さば、さわら、ししゃも、たら、にしん、はたはた、ひらめ、ふぐ、ぶり、ぼら、やりいか、いせえび、かき、たらばがに、けがに、たらこ、のり

小雪から大雪へ

立冬、小雪、大雪、そのつぎは冬至です。1年の中で陰のエネルギーが最大になる直前の時期になります。このころは自然界の転換期直前、自然の一部である私たちも大きな変化に備えてエネルギーを貯めるころです。

冬本番に向けて体を温める鍋料理が恋しくなってくるころですね。白菜、大根、長ネギ、水菜、春菊、牡蠣、ふぐ、かに、など鍋にぴったりな食材が旬を迎えます。おひとりさまでもご家族でも、体が温まる鍋をいただき心も体も温めましょう!

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