今年もまた、暑さが厳しい季節がやってきます。汗をかいたり、強い紫外線を浴びたりする機会も増え、皮膚のトラブルが出やすい時期となりました。とくに、赤ちゃんやお子様の皮膚トラブルは、アレルギー反応の可能性もあるので、身近な大人が緩和ケアをしてあげたいですよね。
汗をかいたり、強い紫外線を浴びたりする機会も増え、皮膚のトラブルが出やすい時期
そこで今回は、大豆のアレルギーがある方でも安心して食べられる、ひよこ豆を使った味噌「ひよこ豆味噌」の作り方をご紹介します。ビニール袋を使って、ご家庭でもカンタンにできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
ひよこ豆を使った味噌「ひよこ豆味噌」
発酵食品で腸内環境を整えることが、アレルギー緩和対策に
そもそも発酵食品は、免疫力を高めたり、アレルギーを緩和してくれる作用があるといわれています。
一般的に、何らかのアレルギー反応で医療機関を受診すると、抗アレルギー薬が処方される場合が多いですが、最近注目されているのが「腸内環境を整えて、腸からアレルギーを緩和する」ことです。
腸内環境を整えて、腸からアレルギーを緩和する
腸内細菌の多様性が保たれていると、アレルギー発症が少ない
その背景には、1980年に行われた研究発表があります。都会に住む子供と農場の子供のアレルギー発症率を比較すると、都会の子供のほうがアレルギーになりやすいという結果が出ました。また、犬や猫などのペットを飼っている家庭と、飼っていない家庭の子供を比較すると、飼っていない子供のほうが発症が多い傾向にあります。そのほか、除菌用スプレーなどの殺菌作用の高いアイテムを頻繁に使っている家庭と、使っていない家庭をくらべると、使っている家庭のほうが発症が多いという研究もあります。
共通することは、“腸内細菌の多様性”です。さまざまな種類の腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)がいたほうが、アレルギー発症が少ないということが明らかになってきているのです。
大豆アレルギーの方は、ひよこ豆の「お味噌汁」を飲もう!
大豆以外のお豆でもお味噌をつくることができる
腸内環境を整えるために毎日お味噌汁を飲むことは、一番続けやすい発酵食品の取り入れ方で、大変おすすめです。しかし、大豆アレルギーの方は、お味噌汁を控えたほうがいいのでしょうか? お味噌の材料である大豆は、発酵させることで低アレルゲン化され、大豆アレルギーの方でも醤油、味噌、納豆などは食べられる場合もありますが、人によってそれぞれかもしれません。
実は、大豆以外のお豆でもお味噌をつくることができます。今回は、大豆のアレルギーがある方でも安心して食べられて、ビニール袋で簡単にできる【ひよこ豆味噌】の作り方をご紹介します。
ビニール袋で作る!カンタン♪【ひよこ豆味噌】レシピ
ビニール袋で作る!カンタン♪【ひよこ豆味噌】レシピ
材料(出来上がり800g程度)
・ひよこ豆(乾燥) 200g
・米麹 200g
・塩 80g
・ひよこ豆の茹で汁(固さ調節) 適量
・食品用ビニール袋 1枚
材料
作り方
【前日の作業】
ひよこ豆をよく洗い、3倍程度の水に12時間以上浸けておきます。
(ひよこ豆は、水で戻している間にパチパチ音を立てて戻りますので、驚かないでください)
【当日の作業】
1. ひよこ豆は、浸水した水を捨て、新しい水をひたひたにかぶるくらいの水加減で火にかけて煮ます。
・鍋の場合:沸騰してアクが出てきたら丁寧にすくい取り、さし水をしながら、1時間半程度煮ます。
・圧力鍋:沸騰してアクが出てきたら丁寧にアクをすくい取ってから、ふたをして加圧し、加圧ピンが上がったら20分弱火で加熱し、火を止めて加圧ピンが下がるまで自然冷却します。
★Point!:ひよこ豆を指で挟んでつぶれるくらいの柔らかさを目安に煮ます。
作り方
2. 米麹と塩を混ぜておきます。(この作業を「塩切」といいます)
3. 煮上がったひよこ豆は、ザルに取って冷まして、煮汁は取っておきます。
4. ひよこ豆が人肌に冷めたら、ビニール袋に入れて手指や麺棒で粒がなくなるまで潰します。
作り方
5. 塩切した麹を、潰したひよこ豆が入ったビニール袋に入れて混ぜ合わせ、耳たぶくらいの固さに調整します。
★Point!:固いようならひよこ豆の茹で汁を加えてください。また、ビニール袋が破れそうなら、2重にしてください。
作り方
6. ひよこ豆味噌をひとまとめにして、空気を抜いて袋の口を結んで閉じます。(容器に入れる場合は、消毒した容器に入れてください)
作り方
7. 直射日光の当たらない、風通しの良いところに置き、夏は3~6か月、冬は6か月から1年程度、室温で発酵させてください。
ひよこ豆の煮汁は捨てないで、【ヴィーガンメレンゲ】を作ろう!
ひよこ豆の煮汁は捨てないで!
実は、ひよこ豆の煮汁は【ヴィーガンメレンゲ】になります。捨てないで取っておいてくださいね。
発酵教室でひよこ豆味噌つくりにチャレンジしよう!
でもやっぱり1人でのチャレンジはちょっと…という方には、著者が主宰する『糀キッチン』にて、季節に合った発酵教室を開催しております。ひよこ豆の味噌教室も開催いたしますので、是非お越しください。
糀キッチンHP:http://kouji-kitchen.com/